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 第20回デジタル・フォレンジック・コミュニティ2023 in TOKYO

 「AIとデジタル・フォレンジック -進化する技術と課題-」

 2023年12月4日(月)~12月5日(火) 会場:グランドヒル市ヶ谷「瑠璃の間」

 参加形態:会場参加

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まだまだ残暑の厳しい日が続いておりますが朝晩は秋の始まりを感じるようになって参りました。さて、本日は、メールマガジン第2号をお送りさせて頂きます。今回はコミュニティ2023プログラムの概要(1日目)をご紹介し、次回メルマガ第3号では、2日目のプログラムの概要をご紹介する予定です。

※コミュニティへの参加申込、協賛申込は、随時受付けております。皆様のお申込を心よりお待ちしております。

【デジタル・フォレンジック・コミュニティ2023ご案内ページ】

https://digitalforensic.jp/community-20-2023/

【参加申込フォーム】

https://digitalforensic.jp/form-community2023/

■プログラム1日目■

【12/4(月)10:00~17:00】

1 開会挨拶 10:00~10:10 

 上原 哲太郎 氏(実行委員長、IDF会長、立命館大学 情報理工学部 教授)

2 講演1 10:10~11:00(50分)

 講師:大橋 一夫 氏(警察庁 長官官房審議官 サイバー警察局担当)

 演題:「デジタル社会におけるサイバー空間の脅威への対応」

 概要:サイバー空間をめぐる脅威については極めて深刻な情勢が続いているところ、警察において把握している被害発生状況、攻撃手口、事例等について紹介する。また、サイバー事案の捜査や被害の未然防止・拡大防止に向けて、警察においてサイバー警察局が中心となって実施している、官民連携、国際連携、人材育成、実態把握、AI等技術の利活用といった各種取組等についても紹介する。

3 講演2 11:10~12:00(50分)

  講師:守本 正宏 氏((株)FRONTEO 代表取締役社長)

  演題:「AIとデジタルフォレンジック」

  概要:ChatGPTなどの生成AIの出現によって、AI活用がますます注目されてきています。デジタルフォレンジックにおいても、証拠としてメールやチャットといった自然言語によるデータが解析対象となることが多く、かつ一度の調査で取り扱うデータ量も急増しているため、AIの活用は必須となっています。デジタルフォレンジックにおけるAIの活用について、目的、効果、手法などを事例と併せて紹介します。

昼食・休憩 12:00~13:30(90分)

4 講演3 13:30~14:30(60分)

  講師:石黒 浩 氏(大阪大学 基礎工学研究科 教授/AVITA(株) 代表取締役 CEO)

  演題:「アバターと未来社会」

  概要:コロナ禍の影響もあり、リモートで活動できる遠隔操作CGエージェントや遠隔操作ロボット、すなわちアバターの研究開発が注目されるようになってきた。本講演では、講演者のこれまでのロボット研究を紹介しながら、現在講演者が取り組むアバター関連プロジェクトについて紹介し、そのプロジェクトが実現する未来社会について議論する。

企業プレゼン1 14:30~14:45(15分)

5 研究会1 15:00~17:00(120分)

  テーマ:「進展するサイバー空間とフォレンジック」

  座長:名和 利男 氏((株)サイバーディフェンス研究所 専務理事 兼 上級分析官、IDF理事)

  演題:「生成AIなどの先進技術を活用したサイバー脅威分析」

  概要:Prompt(プロンプト)と呼ばれる「対話型システムにおけるユーザー(人間)が入力する指示や質問」によって高精度な画像や文章などを作成する「生成AI」が急激に発展しています。これにより、私たちの仕事や生活に持続的な変化を与えています。以前、半導体の性能が18ヶ月で2倍になるという「ムーアの法則」がありましたが、ある半導体メーカーの元エンジニアによると、生成AIは「ムーアの法則の5倍から100倍のペースで進歩している」と伝えています。そして、この恩恵を受ける対象は「善良なネットユーザー」に加えて、「邪悪なネットユーザー」にも広がっており、サイバー犯罪やサイバーテロの状況も様変わりしています。 このような状況変化の中で、サイバー犯罪やサイバー攻撃に関連して「デジタルデバイスに記録された情報の探索・抽出及び分析・調査」などを行うデジタルフォレンジックのあり方が大きく変わりつつあります。 そこで、技術領域に焦点を当てた「研究会1」のパネルディスカッションでは、生成AIおよびその重要な要素に関連した領域の専門家に登壇いただき、生成AIなどの先進技術を活用したサイバー脅威分析の現状と今後のあり方について議論いたします。

パネリスト: 渡邊 浩志 氏(台湾国立交通大学 教授)

  小講演題: 「サイバーフィジカルネットワークにおける三権分立(仮)--- IoTにおける分散システム(ブロックチェーン)と中央管理の共存について ---」

  概要: プライバシーの問題から分散システムが求められる一方、Entry管理の問題から中央管理の強化も求められている。両方の問題を解決することが求められているのに、互いに相いれないように思われる。モノがインターネットにつながると(IoT)、サイバー攻撃の被害はけた違いに増大し、国家的危機を引き起こす可能性がある。備えが不十分なら、それを兵器として使うモチベーションにもつながることを認識すべきである。新しいシステム導入には従来のシステムが邪魔になる。どうすればよいか?最低負荷で中央管理と分散システムを両立させる技術的可能性について議論する。

パネリスト:政本 憲蔵 氏((株)マクニカ セキュリティ研究センター センター長)

  小講演題:「生成AI時代の攻防オペレーションの変遷」

  概要: 生成AIの台頭が台頭する現代において、攻撃と防御の戦略は革新的な変化を遂げています。この興味深い進展を、攻撃者と防御者の両方の視点から探求し、その可能性を掘り下げていきます。生成AIが、新しい攻防戦の形成にどのような影響をもたらすのかを一緒に考えるキッカケとなれば幸いです。

パネリスト:田篭 照博 氏(NRIセキュアテクノロジーズ(株) 研究開発センター

サービス開発推進部)

  小講演題:「AI Red Team に挑むための技術者のマインドセット」

  概要:近年のAIの急速な進展と社会実装の加速、侵害時の社会的影響等を踏まえ、AIセキュリティの注目が集まっています。しかし、AIのリスクは、なぜ、どこで、だれに、いつ、どのように使われるかによって変わるため一意に決まらず、リスクベースアプローチでユースケースに応じた個別の対策をとる必要があります。AIセキュリティというファジーな領域において、技術者としてどのような気概をもつべきかを掘り下げます。

交流会 17:15~19:00(105分)

■■参加費■■

[IDF会員 ¥10,000-] [一般参加 ¥15,000-] 

[学生(社会人を除く) ¥5,000-]

■■ポイント対象■■

 公認不正検査士(CFE)、ITコーディネータ、ISACA認定資格(CISA/CISM/CGEIT/CRISC)の継続教育ポイント(CPE)の詳細につきましては、別途メルマガにてお知らせ致します。

■■製品展示コーナー■■

 珊瑚・真珠の間

 12/4(月)12:00~18:00、12/5(火)9:30~15:00

 協賛企業各社のフォレンジック製品、セキュリティ製品の展示・説明を行います。