コラム
第385号コラム「“『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』対応のためのガイド(仮称)”の作成活動」
野津 勤 幹事(株式会社システム計画研究所 特別顧問) 現在、医療分科会は首記のドキュメントを作成しつつあります。ここでは、活動の中間報告いたします。なお、この内容は作業途中のものであり、最終的には変わる可能性があることを付記いたします。
第384号コラム「暗号学者の戦争体験と歴史観―情報の収集・分析・活用・開示の視点から―その1」
辻井 重男 顧問 (中央大学研究開発機構 機構教授) このところ歴史認識を廻る議論が続いてきたが、私が最も驚かされたのは、日本と、中国・韓国の歴史学者たちの間での日清戦争をめぐる認識の違いである。「重要性の高い近代戦争を10上げよ」というアンケートに対して、日本の歴史学者は、「日清戦争を10番目に入れるか入れないか」であるのに対して、中・韓の学者の多くは、日清戦争をトップに持ってきたそうである。
第383号コラム「名ばかりCSIRTで良いのか?」
丸山 満彦 監事 (デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 代表取締役社長、公認会計士、公認情報システム監査人) コンピュータ・セキュリティ・インシデント・レスポンス・チーム(CSIRT)を作ろうという話を良く聞くようになりました。この言葉自体は、それほど新しい言葉ではありません。日本シーサート(CSIRT)協議会というCSIRTが実務レベルであつまって情報交換等をするような団体は2007年に設立されていますね。JPCERTコーディネーションセンターというコンピュータ・インシデントに係わる情報共有等をする団体は、1996年に「コンピュータ緊急対応センター」として業務を始めています。約20年前ですね。昔からセキュリティをしている人であれば、Code RedやNimdaというウイルスを覚えている方もいると思います。これらのウイルスがはやったのが2001年ですから、それよりも更に5年前の話です。
第382号コラム「3つのインテリジェンス」
佐々木 良一 会長(東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 教授) Intelligence(インテリジェンス)という言葉がある。ウエブスター大辞典によると「インフォメーションとは身の回りに存在するデータや生情報の類。インテリジェンスとは使うために何らかの判断や評価が加えられた情報」とされているのだという[1]。加工度が進むに従って、データ=>インフォメーション=>インテリジェンス=>ノレッジとなると言う人もいるが、いずれにしてもインテリジェンスはある目的のために加工度を上げた情報のことを言うようである。
第381号コラム「無料公衆無線LANとフォレンジック」
上原 哲太郎 理事(立命館大学 情報理工学部 情報システム学科 教授) 外国人観光客が急速に増加する昨今、その外国人を対象に無料の無線LANサービスを提供しようという気運が盛り上がっています。 自治体等では災害時の情報提供手段としても期待されていることもあって、観光地や避難所予定地を中心に無線LANサービスの整備が進められています。