第769号コラム:佐々木 良一 理事(東京電機大学 名誉教授 兼 同大学サイバーセキュリティ研究所 客員教授)
題:「IDFコラム執筆雑感

IDFの理事をしているとコラムの執筆の依頼が半年に一回ぐらいあります。他の理事の記事のレベルが高いので何を書こうかと結構プレッシャーがかかります。今回も何を書こうかということで、過去に書いた記事を見直していました。いま見ても結構面白いものがあるなというように感じました。そこで、今回は過去に書いたコラムを整理して紹介することにしました。

これらの記事は次のように分けられそうです。

1.デジタル・フォレンジックに関連するもの
(1)第463号コラム「デジタル・フォレンジックと私」2017/05/22に掲載されました。URLにも記述 しているので以下では省略します。
https://digitalforensic.jp/2017/05/22/column463/

(2)第591号コラム:「デジタル・フォレンジックと論文化」
https://digitalforensic.jp/2019/11/25/column591/

(3)第438号コラム「デジタル遺品とフォレンジック」
https://digitalforensic.jp/2016/11/14/column438/

(4)339号コラム「デジタル・フォレンジック人材育成カリキュラム等の検討(デジタル・フォレンジック・ コミュニティ2014「研究会3」の告知)」
https://digitalforensic.jp/2014/12/01/column339/

(5)356号コラム「人材育成」
https://digitalforensic.jp/2015/04/06/column356/

これらは、デジタル・フォレンジックに直接関連する記事です。意外と少ないのに気づきました。(1)は私がデジタル・フォレンジックにどうかかわってきたかをまとめています。私が、初めてフォレンジックという言葉を聞いたのは、2002-3年ごろのようで、弁護士の牧野先生から聞いたのが最初だったようです。当時はデジタル・フォレンジックとは言わずに、コンピュータ・フォレンジックやフォレンジックコンピューティングという言葉を使うことが多かったと書いています。(2)はデジデジタル・フォレンジックに関する論文が日本で少ないことの指摘と対応策を書いています。(3)は新しい話題をデジタル・フォレンジックの面からみてみたものです。(4)は人材育成分科会の主査としてのコラムです。(5)は東京電機大学の「国際化サイバーセキュリティ学特別コース」の1つとして15回X90分で実施することになった「デジタル・フォレンジック」の講義に関する2015年における紹介です。

2.セキュリティに関する新しい動きに対応したもの
(1)第382号コラム「3つのインテリジェンス」
https://digitalforensic.jp/2015/10/05/column382/

(2)第531号コラム:「AIとセキュリティ」
https://digitalforensic.jp/2018/09/18/column531/

(3)第640号コラム:「印鑑と電子印鑑の比較分析と脱ハンコに関する考察」
https://digitalforensic.jp/2020/11/16/column640/

(4)第691号コラム:「PPAPの廃止後は?」
https://digitalforensic.jp/2021/11/15/column691/

(5)第716号コラム:「メタバースとセキュリティ」
https://digitalforensic.jp/2022/05/09/column716/

(6)第744号:「KillnetのDDoS攻撃について調べてみて」
https://digitalforensic.jp/2022/11/21/column744/

セキュリティ分野のいろいろなことに興味の持ってまとめたものです。思いのほかいろいろなことに 興味を持ってきたなと思います。このコラムの記述がトリガーになって研究を始めたものも少なくありません。(5)は今も研究中です。

3.研究の進め方に関するもの
(1)第563号コラム:「『研究の勘所』再考」
https://digitalforensic.jp/2019/05/13/column563/

(2)第613号コラム:「コロナとコンピュータウイルスと疫学と」
https://digitalforensic.jp/2020/05/11/column613/

研究の進め方について過去の経験との関係でまとめてみたものです。力を入れて書いて、今読んで自分として最も面白いのは(1)「『研究の勘所』再考」でしょうか。(2)は私が学生時代にかかわっていた疫学について触れています。

4.会長をしていた時代の新年の会長挨拶
いろいろ書いていますが形式的であまり面白くないものが多いのでスキップさせてください。

5.その他のライトエッセイ
(1)第508号コラム「いこうか・もどろうか70年」
https://digitalforensic.jp/2018/04/02/column508/

(2)第663号コラム「セピア色」
https://digitalforensic.jp/2021/05/03/column663/ 

あまりむつかしい話をしたくないときに書いたものです。

今回は最初、「ITリスク学再考」ということでまとめようかと思ったのですが、ITリスク学の研究の反省はかけても、今後どうやるべきかということがちゃんとまとめるのはむつかしそうだったのと、昔書いた記事をもう一度いろいろ見てもらうのも悪くはないなと思い、今回は「IDFコラム執筆雑感」ということにさせていただきました。

【著作権は、佐々木氏に属します】