日本語処理解析性能評価の目的

デジタル・フォレンジックやeディスカバリ用途で、多様な検索機能や解析機能を持つ多くのツールが開発され、利用されています。
しかしながら海外で開発されたものも多く、日本国内で使用する場合に、どこまで日本語に対応しているかが不明でユーザーが使用してみるまで分からないのが現状です。

実際、フォレンジック調査やeディスカバリ作業現場において以下の様な問題が発生しています。
・検索にヒットすべきものがヒットせず、重要な収集されるべきものが漏れる。
・文字化けが発生し、内容を確認できない。
・日本語処理対応とされるツールでも何がどこまでできるのかが不明確で使い込むまで分からないことが多く、精度をどこまで信用して良いか分からない。
・日本語処理対応の定義も不明確。
・実際に性能を評価しようとしても客観的かつ有効な指標も存在しない。
このような状況を踏まえ、日本語処理解析性能の「評価基準」「評価データ」「評価手順」を作成し、製品の評価を実施することにいたしました。

募集について

IDFでは、「日本語処理解析性能評価」について、第18期から第19期に「日本語処理解析性能評価」WGにて検討・改訂した新「評価基準」と「評価用データ」を用いて実施いたします。
デジタル・フォレンジックやeディスカバリの製品、サイバーセキュリティ関連製品をお取り扱いの各社様におかれましては、是非とも貴社製品の評価受検をご検討下さい。

受検に関するご案内

1 本評価の趣旨

デジタル・フォレンジックやeディスカバリの対象となる日本語情報に対する処理解析性能を評価するための有効な指標を作成し、客観的な評価の実施を可能とすること、及び、ツール提供企業の技術進歩を促し、デジタル・フォレンジック技術の日本国内でのさらなる発展に寄与することを趣旨として本評価を実施いたします。

※これまでの「日本語処理解析性能評価」結果については、下記の「日本語処理解析性能評価報告」をご参照下さい。

2 評価委員

本委員会には、以下の方々に委員として参画して頂いております。
<日本語処理解析性能評価委員会 委員>

佐々木 良一委員長東京電機大学 名誉教授
安冨  潔   委員慶應義塾大学 名誉教授
石井 徹哉    委員明治大学法学部 専任教授
上原 哲太郎委員立命館大学 情報理工学部 教授、IDF会長
舟橋  信委員(株)FRONTEO 取締役
松本  隆委員(株)ディ・エヌ・エー サイバーアナリスト
白井 喜勝委員(株)FRONTEO、「日本語処理解析性能評価」WG主査

他、必要によりIDF役員が本委員会をフォローします。

3 製品評価受検応募

評価に関するご質問や、受験の手続き等については、IDF事務局までご連絡ください。
【ご連絡先】 Mail: info@digitalforensic.jp

※参考サイト:経済産業省「情報セキュリティ審査登録制度」関連資料
1.「情報セキュリティサービスにおける技術及び品質の確保に資する取組の例示 第2版 」の4-3(「日本語処理解析性能評価」を受検した製品を使用する)ご参照
https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/shinsatouroku/reiji2.pdf
2.「情報セキュリティサービス基準 第3版」
https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/shinsatouroku/zyouhoukizyun3_r.pdf
※「情報セキュリティ審査登録制度」
https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/shinsatouroku/touroku.html

日本語処理解析性能評価報告