コラム第918号:「IDFの第23期計画について」
第918号コラム:植草 祐則 理事(IDF事務局長、株式会社NTTデータ先端技術 セキュリティ&テクノロジーコンサルティング事業本部 サイバーセキュリティインテリジェンスセンター シニアスペシャリスト)
題:IDFの第23期計画について
週末の3連休は好天が続き、いよいよ桜の開花に向けて勢いが付いていますが、花粉もここ数年では最高の量となっているようで、当面は薬の手放せない事務局長の植草でございます。
IDFは4月より第23期を迎え、新たな活動が本格的にスタートします。
日頃よりご参加・ご協力いただいている皆様に、改めて御礼申し上げます。
本コラムでは、いつも通り第22期の簡単な振り返りと第23期の計画についてご説明させて頂きます。
コラム第917号:「AIロボット手術とデジタル・トラスト」
第917号コラム:和田 則仁 理事(神戸大学大学院医学研究科 医療創成工学専攻)
題:AIロボット手術とデジタル・トラスト
低侵襲手術の進歩は、患者さんの身体的負担を軽減し、回復を早めるという点で、外科医療を大きく変えてきました。腹腔鏡手術、そしてロボット支援手術の普及によって、私たちは狭い術野でも精緻な操作を行えるようになりました。しかも現在の変化は、単に「道具が進歩した」という段階にとどまりません。術前画像の解析、術中映像からの解剖構造認識、手技の進行状況の把握、術者教育や技能評価まで、AIはすでに手術の周辺に入り込み始めています。しかし現時点では、広く使われているロボット支援手術は、外科医がコンソールから操作するコンピュータ支援システムであり、自律性はありません。だからこそ重要なのは、「人が最終判断する現場」でAIをどう信頼し、どう使いこなすかという問題です。
コラム第916号:「”ラストマン”を支えるサイバーセキュリティ人材」
第916号コラム:宮坂 肇 理事(株式会社NTTデータ先端技術 セキュリティ&テクノロジーコンサルティング事業本部 サイバーセキュリティインテリジェンスセンター センター長/Principal Scientist)
題:”ラストマン”を支えるサイバーセキュリティ人材
毎年この時期に本コラムを執筆しており、冒頭ではその時々の情勢に触れている。今年も3月に入り、中東地域での軍事的な緊張が高まっている。この状況は当面続くとも予測されており、日本経済や国民生活への大きな影響が懸念される。事態の早期終息を願うばかりである。こうした物理的な紛争の裏では、サイバー空間においても激しい情報戦が展開されている。サイバーセキュリティの観点からも、動向を注視し、その影響を見ていかなければならない。
コラム第915号:「AIの光と影」
第915号コラム:伊藤一泰 理事(近未来物流研究会 代表)
題:AIの光と影
いまやChatGPTやGeminiなど、日常生活の中でAIが使われることが多くなっています。
もちろん筆者も利用者です。ちなみに、このコラムもAI(copilot)の助けを借りていることをお断りしておきます。「さっそく白状するのかい!」と言われそうですが。
さて、このコラムを執筆するにあたり、2月24日に開催されたIDF「法務・監査」分科会で、「ディープフェイクをめぐる法的問題」と題した、九州大学の成原 慧 先生のお話をお聞きすることができました。また、コメンテーターの先生方や参加者の先生方から多くのご示唆をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
◆AIの「光」の部分、すなわち、AIが我々に貢献し、有益なものであることに異論はありません。仕事を楽にして、生活に潤いを与えている点については、多くの識者・研究者によって言い尽くされています。一方で、企業の業務にAIを導入するケースが急増しています。最近では、メガバンクの「みずほFG」が、事務部門の業務にAIを本格的に導入し、大幅な効率化を図るとの報道がありました。これによって、事務部門の余剰人員(5000人)を営業部門などにシフトさせるとのことです。ヒトの仕事が「AIに奪われる」ということが形になってきました。経営側にとっては、人件費の抑制につながり、収益拡大に寄与するものとして評価される話ですが、事務部門一筋に頑張ってきた人が、急に営業の仕事になじめるのか心配になります。
