第137回コラム「携帯電話フォレンジック:緊急通報における携帯電話の発信位置表示」
第137回コラム:舟橋 信 理事((株)NTTデータ・アイ 顧問、IDF理事)
題:「携帯電話フォレンジック:緊急通報における携帯電話の発信位置表示」
携帯電話に関するデジタル・フォレンジック(以下「携帯電話フォレンジック」と言う。)と言えば、携帯電話内部に蓄積されている電子証拠を解析することを思い浮かべますが、携帯電話事業会社に蓄積されている通信記録や携帯電話の位置を特定することも携帯電話フォレンジックと言えます。
本稿では、緊急通報、すなわち110番(警察)、118番(海上保安庁)又は119番(消防)を発呼した携帯電話の位置特定について、筆者も深く関わって参りましたので、日米におけるこれまでの経緯について述べておきたいと思います。
なお、上記で「携帯電話フォレンジック」と表現しておりますが、iPhoneやiPad等の携帯端末機器やWi-Fiなどの普及を考慮すると、「モバイルフォレンジック」と総称すべきかと思います。
1996年6月12日、米国連邦通信委員会(FCC)は、911通報、すなわち米国の緊急通報機能の強化について、次の2段階で実施することを決定しました。
