特定非営利活動法人デジタル・フォレンジック研究会(IDF)、一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)、特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)、一般社団法人日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会(NCA)及び一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)の合同編集による、「データ被害時のベンダー選定チェックシートVer1.0」を公開いたしました。
背景
データ復旧事業者に復旧作業を依頼する組織の担当者が、復旧事業者が提示する「復旧率」や「復元率」などの表記の解釈をめぐってトラブルに陥るケースが増えています。
トラブルのうちのいくつかは、組織の担当者の知識不足というよりも、事業者側が合理的な根拠のないまま、高いデータ復旧率を提示して広告宣伝を行っていることや、その復旧率について、サービスを利用する担当者に分かりやすい説明を行わないまま契約を締結し、利用者の想定する結果が得られないといったことに起因すると、一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)のガイドラインで述べられています。
目的
本チェックシートは、前述の背景も踏まえ、マルウェア等に感染した端末や削除されたデータの復旧のため、データ復旧事業者に依頼する際に使用することによって、データ復旧事業者とのトラブルを未然に防止することを目的としています。