第634号コラム:舟橋 信 理事(株式会社FRONTEO 取締役、デジタル・フォレンンジック資格認定WG 座長)

題:「デジタル・フォレンジック・プロフェッショナル認定について」

昨年10月10日のコラム第585号「デジタル・フォレンジックの資格認定に向けて」にて、一昨年の第15期後半に「デジタル・フォレンンジック資格認定」ワーキンググループ(WG)を発足させたこと、資格認定の区分などWGでの検討状況、また、昨年9月に実施した資格認定解説講座及び模擬試験の状況をお知らせしたところですが、今回は、その後のWGでの取り組み状況についてお知らせしたいと思います。

「DF資格認定」の正式名称を当コラムのタイトル通り「デジタル・フォレンジック・
プロフェッショナル認定」(英語表記:Certified Digital Forensics Professional、略称:CDFP)としました。資格区分の略称はそれぞれ次の通りです。
② 基礎資格(Basics)     略称:CDFP-B
② 実務者資格(Practitioner)   略称:CDFP-P
③ 管理者資格(Management) 略称:CDFP-M

基礎資格認定試験(同模擬試験)の参考図書は、昨年5月に日科技連出版社から出版された「基礎から学ぶデジタル・フォレンンジック」(編著者 安冨 潔、上原哲太郎、著者 NPOデジタル・フォレンンジック研究会)を指定しております。基礎資格認定試験の出題範囲を明確にするため、本年8月に基礎資格認定試験に関するシラバスを作成し当研究会ホームページにて公表しました。同図書に掲載されていない用語はシラバスに注釈をつけております。

今後、実務者資格認定試験及び管理者資格認定試験に関するシラバスを作成し順次公表する予定です。

昨年9月に引き続き、基礎資格認定に関する模擬試験を本年2月に東京及び大阪にて実施しました。3回の模擬試験には200名を超える会員・非会員の方々に受験していただき、基礎資格認定試験の本実施に向けて貴重なデータを収集することができました。

本年9月7日には第1回基礎資格認定試験を実施し、新型コロナウィルス禍のなか72名の方々に受験していただきました。また、基礎資格認定試験の前には解説講座を開催し、今後、受験者の皆様がネットにて解説講座を受講できるよう、この度の解説講座を基にビデオ教材を作成する予定です。

解説講座及び基礎資格認定試験の実施に当たり、会場入室の際の検温、アルコール消毒及びソーシャルディスタンスに配慮した机の配置など研究会事務局を中心に新型コロナウィルス対策を実施しました。

来年2月には東京及び大阪にて第2回、第3回の「基礎資格認定試験」を実施する予定です。

【著作権は、舟橋氏に属します】