気温が晩秋に向けて下がってきておりますので、皆様、体調管理にもお気を付け下さい。

さて、本日は、メールマガジン第4号をお送りさせて頂きます。
今回は、メルマガ第2号でコミュニティ2021プログラムの概要(1日目)をご紹介した際に、後日紹介とお伝え致しました「研究会1」李様の小講演演題と概要を「研究会1」全体と共に再紹介致します。

次回メルマガ第5号では、ポイント申請についてご紹介する予定です。
今後も逐次、最新情報をご案内致します。

※コミュニティへの参加申込、協賛申込は、随時受付けております。皆様のお申込を心よりお待ちしております。
【デジタル・フォレンジック・コミュニティ2021開催案内ページ】

■プログラム1日目:「研究会1」■
【12/6(月)15:00~17:00(120分)】
テーマ: 「民間企業が行うサイバーインテリジェンス」
※パネリストのDavidi氏はイスラエルから、李氏は台湾からのオンライン参加による講演と討議参加となり、逐次通訳対応で実施致します。

座長: 名和 利男 氏((株)サイバーディフェンス研究所 専務理事兼上級分析官、IDF理事)
概要:日本国内におけるサイバー脅威や経済安保環境の急激な変化を受けて、民間企業が自らの努力で状況認識(situationawareness)を高めなければならなくなり、政府もそれを求めるような施策を打ち出している。そこで、研究会1では、サイバー空間で発生する事象を積極的に収集・分析して、情勢判断や意思決定につなげていくプロセスのあり方や、実現するための体制や保有すべき能力などについて議論します。

パネリスト: Davidi Carmiel 氏(KELA株式会社 CEO)
小講演題: 「ランサムウェア攻撃のエコシステム」
概要:米コロニアル・パイプラインをランサムウェア攻撃したダークサイドが活動を停止した後も依然としてランサムウェア攻撃は止みません。ランサムウェア攻撃を生業とするサイバー犯罪者と彼らの活動を支援する犯罪者が緩やかに結びつき、ランサムウェア攻撃のエコシステムを形成しているからです。この講演では、ランサムウェア攻撃のエコシステムの中で活動する「初期アクセスブローカー」などの実態についてご説明します。

パネリスト: 政本 憲蔵 氏(マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ研究センター長)
小講演題: 情弱に陥らないための脅威インテリジェンスの理解と活用
概要:「脅威インテリジェンス」とは何か、その目的にあわせた選択と活用シーンについて知見を共有します。OSINTで入手できるものから、商用のものまで、その特性を正しく理解し、目的に応じた選択をしなければなりません。普段からの情報収集を怠っていると情報弱者となり、ベンダーの宣伝を鵜呑みにし、思考停止に陥りがちです。脅威インテリジェンスの正しい理解と、効果的な活用を目指しましょう。

パネリスト: 李 喜明 氏(英国:日本サイバーディフェンス株式会社 非常勤役員、シニアエグゼクティブアドバイザー、元:中華民国(台湾)海軍第26代参謀総長)
小講演題:「攻撃者の能力と意図を見抜く台湾のサイバー脅威やサイバー化した犯罪への戦略的対応」
概要:敵の能力と意図を正しく理解することは、サイバー脅威インテリジェンス(CTI)の戦略レベルに関わるものであり、ビジネスを守り継続する上での最重要事項です。台湾では国家情報共有分析センター(National InformationSharing and Analysis Center N-ISAC)を立ち上げ、政府と軍が共同で、民間企業との情報交換を積極的に促進しています。この講演では、台湾におけるサイバー脅威に対する戦略的対応について説明します。