「技術」分科会
(各分科会の活動内容についてはこちらをご覧下さい)

開催日時: 2023年8月30日(水)19:00~21:00

題 目 :(1)「証拠保全ガイドラインの改訂努力の説明」
     (2)「今後のサイバー攻撃対処のためのデジタル・フォレンジック」 

■ 講師 : 名和 利男 氏
((株)サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官 IDF理事、「技術」分科会主査)

■ 講演内容:
(1)「証拠保全ガイドラインの改訂努力の説明」
今年(2023年)2月に公表した「証拠保全ガイドライン第9版」について、改訂に至るまでの「背景(状況認識)」および「検討ポイント」について解説いたします。この「背景(状況認識)」の一つに、「昨今さまざまな産業分野において、人材不足やレガシーインフラの廃止等の影響を受けて、必然的なデジタル化やクラウド利用が進展している。皮肉にも、このような状況にある領域でサイバー犯罪やサイバー攻撃が発生し、デジタル・フォレンジック調査のニーズがみられてる」があります。このように昨今の動向には、脅威アクターの増加やそれらの「戦略・技術・手順」の変化だけでなく、社会の至るところでみられるデジタル化への急激なシフトがもたらす新たな脆弱性の顕在化もあります。このような観点で、今後の証拠保全ガイドラインの改訂の方向性について考えます。

(2)「今後のサイバー攻撃対処のためのデジタル・フォレンジック」
昨年あたりから、サイバー犯罪エコシステムや世界的情勢の変化の影響を受けて、ランサムウェア攻撃やサイバースパイ活動が極端な進展を見せています。また、人材の流動が進むにつれて、内部犯行の動機や手口が多様化しています。これにより、それらの証拠収集や原因究明を行うためにデジタル・フォレンジック技術が積極的に活用されています。しかし、このような新たな領域において、十分な知識体系が構築されていないのが実態です。この講演で、その状況と課題について考えます。

■ 講師略歴:
海上自衛隊において護衛艦のCIC(戦闘情報中枢)の業務に従事した後、航空自衛隊において信務 暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当(プログラム幹部)業務に従事。
その後、国内ベンチャー企業のセキュリティ担当兼教育本部マネージャ、JPCERコーディネーションセンター早期警戒グループのリーダを経て、サイバーディフェンス研究所に参加。専門分野であるインシデントハンドリングの経験と実績を活かして、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)構築及びサイバー演習(机上演習、機能演習等)の国内第一人者として、支援サービスを提供。
現在はサイバーインテリジェンスやアクティブディフェンスに関する活動を強化中。

■ 開催場所:東京都南部労政会館 第6会議室
JR大崎駅南口左側「ゲートシティ大崎ウエストタワー」内2階
JR大崎駅南南改札口から労政会館迄の進路について写真付きで掲載されていますので、
こちらを参照してご来場下さい。 
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/soudan-c/center/access/office02.html

■ 定員:60名

■ 参加条件:IDF会員、オブザーバー

■ 参加費:無料(要事前登録)

■ お申し込み締切り:8/24(木)12時最終締め切り
  尚、定員に達し次第受付を終了します。

■ お申し込み方法:下記お申し込みフォームにて必要事項をご記入ください。

お申込みはこちらから

■ その他:
  本講演の配布資料は、御座いません。当日の聴講のみとなります。

■ 受講証明書発行を希望される方は、参加申込フォームの受講証明書の
  要否欄にて「必要」を選択して下さい。

皆様のご参加申込をお待ち申し上げております。