第824号コラム:廣澤 龍典 幹事(株式会社NTTデータグループ 技術革新統括本部システム技術本部 セキュリティ技術部 情報セキュリティ推進室 NTTDATA-CERT担当)
題:「始動!若手活動WG!」

先日、事務局に告知していただいた「若手活動WG」ですが、ご興味を持っていただけましたでしょうか。私のチームから一番初めにあった反応は「U40って本当に若手?」というものでした。その答えは簡単で「U40は誰が何と言おうと若手」です。設立時はU30にすることも考えましたが、恐ろしいことにU30にするとあっという間に自分が追放されてしまうのでU40になったという経緯があります。

さて、WGの募集要項では「テーマに沿ってこういったことをやるのでメンバーを募集します」ではなく、「野望をお持ちの方を募集します」と記載しました。そのため、WGの内容が見えにくく「このWGは結局何をやるつもりなのだろうか」と訝しんでいる方もいらっしゃるかと思いますので、本コラムでは私の「野望」をご紹介します。注意点として、下記の内容は理事会や事務局で正式に承認されていない内容を含みます。そのため、実際に実現できるのかどうかは別の話として、WG主査はここ最近どのようなことを考えているのかを知っていただければと思います。

1つ目の野望は「証拠保全ガイドラインを補足するコンテンツの作成」です。証拠保全ガイドラインはIDFのメインコンテンツであり、およそ100ページにわたって初動対応や証拠保全に関する知見やノウハウが記載されています。本ガイドラインに、実際の製品もしくはサービスを使用して作業している様子(スクリーンショットや動画)を加えることで、よりガイドラインを活用していただける場面を増やせるのではないかと考えています。将来的にはハンズオン形式の演習を行うといった、より読者の方の理解が深まるコンテンツを作成できれば良いですね。

2つ目の野望は「キャリアに関する講演会」です。IDFの理事の皆様や職場の先輩方は各分野でご活躍されており、現在どのようなことをされているのかは比較的わかりやすいのですが、一方でこれまで何をされてきたのか(=キャリア)についてはなかなか知る機会がありません。そこで、これまで歩んでこられた道のりや大事にされている考えなどを伺う機会を作りたいと思っています。シンプルではありますが、特に若手に役立つ企画になるのではないかと考えています。

最後の野望は「デジタル・フォレンジック・コミュニティ in 関西の復活」です。IDFのコミュニティイベントは毎年12月上旬に東京の市ヶ谷で行われています。しかし、これまで2回だけ大阪の茨木で行われていたことがありました。元々私は社会人になるまで関西にいたので、本イベントを含め関西の様々なイベントやコミュニティでお世話になりました。当時はコロナ前でしたのでイベントの開催形態がオンライン会議というのは少なく、コミュニティやイベントの盛り上がりには地域差が出やすい状況でした。そのような状況の中で、他地域に負けないように関西のセキュリティを盛り上げようと奮闘されていた方々の姿を今も覚えています。関西でのコミュニティイベント開催は、関西のセキュリティを盛り上げると共に学生時代に頂いた御恩をお返しする手段の一つとして、本WGの集大成にできればと考えています。

以上、私の野望でした。このコラムが配信される頃には、メンバー募集に応えてくださった新たなメンバーと共に、さらに様々な野望が出ているでしょう。今後とも若手活動WGをどうぞよろしくお願いします。

以上

【著作権は、廣澤氏に属します】