コラム第856号:「不正行為の原因論と機会論~割れ窓理論(Broken Windows Theory)の引用可能版」
第856号コラム:佐藤 慶浩 理事(オフィス四々十六 代表)
題:「不正行為の原因論と機会論~割れ窓理論(Broken Windows Theory)の引用可能版」
IDFコラム828号「日本の個人情報保護と米国のプライバシー尊重の違い」で「割れ窓理論」について触れ、機会があれば具体的な内容を紹介することにしていましたので、今回は、それについて紹介します。
組織におけるガバナンス構築の基礎となるのは、定められたルールを全員が順守する意識を持っていることですが、全員に順守の意識があっても、ルールへの違反は実際には起こり得ます。その要因は、「善意による違反」などいくつかありますが、そのうちのひとつに「違反障壁の低下」というものがあります。これは「割れ窓理論(Broken Windows Theory)」と言われています。