コラム第884号:「日本企業に必要なインシデントレスポンス指標(MTTD、MTTRなど)」
第884号コラム:名和 利男 理事(日本サイバーディフェンス株式会社 シニアエグゼクティブアドバイザー)
題:日本企業に必要なインシデントレスポンス指標(MTTD、MTTRなど)
能動的サイバー防御法が成立したことで、日本企業のインシデントレスポンスは「いかに早く検知し、どれだけ速やかに報告できるか」が法的義務へと格上げされた。本コラムは、経営層が果たすべきガバナンス強化と、現場実務者が担う測定・自動化の具体策を結び付け、MTTD(平均検知時間)や MTTR(平均復旧時間)といった時間系指標を再定義する。読後には、自社の指標が法律・ガイドライン・業界平均のどこに位置し、どの順序で改善投資を進めるべきかが見通せると思う。