コラム第897号:「技術者交流会を振り返って」
第897号コラム:廣澤 龍典 理事(IDF「若手活動」WG 主査/IDF理事)
題:技術者交流会を振り返って
開催からは2か月弱が経過してしまいましたが、若手活動WGが8月22日(金)に開催した「技術者交流会」について振り返ります。本イベントは、毎年12月に開催される「IDFコミュニティ」を除くとなかなか珍しい「交流を重視した企画」です。
普段の分科会やWGの活動は、講演会の開催や成果物(ガイドラインや提言書)の作成がメインとなっていて、その過程で交流もしますが、知見を得ることや成果物を完成させることが大きな目標となっています。今回のイベントはLT(ライトニングトーク)を行うので、ある種の講演会と言えなくもありません。しかし、明確に違う点としてLTを複数の方に行っていただき、様々な話題を出してもらうことで会話(交流)のきっかけが多くなるようにしました。結果として参加人数は全体で40名弱となり、おかげさまで盛大に開催することができました。
準備段階で大変だったことはいくつかありますが、一番は会場選びだったかと思います。先述の通り今回は交流メインでのイベントのため、殺風景な会議室での開催は好ましくありません。カジュアルにのんびりとお喋りができるような雰囲気の会場で開催したいと考えました。いわゆる貸会議室サービスは、会議室のほかにもパーティー会場のようなカジュアルな部屋も用意してくれているものの、あまりPC画面の投影はメインと考えていないのか、スクリーンがなかったり小さなテレビ画面しかなかったりするので、LTをする上では選びにくいなと考えていました。そんなとき、別の団体が主催する勉強会がアカツキゲームス様のラウンジで開催されたので参加しました。初めてお邪魔した場所でしたが、とってもオシャレでPC画面も投影しやすい素晴らしい会場で一目惚れしました。アカツキゲームス様のnoteにも会場の紹介があり、写真が掲載されていますのでぜひご覧ください(※1)。その勉強会の中で担当者の方にIDFのイベントでも使わせて欲しいとお願いしたところ、快く承諾いただいたため一番の懸念材料を早い段階で消して、ほかの作業に取り掛かることができました。
その後は運営メンバーと共にLTをしてくださる方を募集していき、軽食の準備やタイムスケジュールを作成して当日を迎えました。私自身は司会をしつつ会場全体を見渡しつつと、なかなか大変でしたが大きなトラブルは起こらず進みました。欠席された方もいて割と軽食が余りかけてしまいましたが、呼びかけに応じてフードロス防止にご協力いただきました参加者の皆様、本当にありがとうございました。夏の華金ということで特にアルコールを多めにご用意してみましたが、移動中に水分補給をするためご自身で飲み物を持参されていた方が多かったようで売れ行きは微妙でした。このあたりは実際にやってみないと気づけないことであり学びを得ました。逆にうまくいったところとしては、ヒエドリという氷を入れた箱で持ってきてくれるケータリングサービスを利用したので、ドリンクは最後まで冷たく美味しいままでした。地味ながらこだわったポイントでしたが、気付いてくれた方はいらっしゃったでしょうか。
また、U30枠の参加者の方と喋ってみると「来やすかった」という嬉しい声がチラホラ聞こえてきました。詳細を聞いてみると、「いくつか気になるテーマがあった」、「LTなら雰囲気も緩そうなので参加する勇気がでた」とのことで、IDFのみならず外部活動(勉強会等)に参加する「はじめの一歩」として来ていただけたようで、開催側としても嬉しく思います。本イベントを通じて若手活動WGの活動に興味を持っていただくだけでなく、各種分科会活動や12月8日と9日に開催されるコミュニティ2025(※2)にもご参加いただけますと幸いです。
最後になりましたが、企画/運営を一緒に頑張ってくれた運営スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。この1回でやめてしまうのはもったいないので、ぜひ来年もパワーアップした交流会を開催できるよう頑張っていきましょう。
※1:AkatsukiのLoungeには何があるの?
https://note.com/shinelounge/n/n9ca01aaba3ed
※2:第22回 デジタル・フォレンジック・コミュニティ 2025 in TOKYO
「フェイクとデジタル・フォレンジック」 ~真実を見極める技術と戦略~
https://digitalforensic.jp/home/act/community/community-22-2025/
【著作権は、廣澤氏に属します】

