第623号コラム:丸谷 俊博 理事・事務局長
題:「コロナ禍状況下での第17期活動と第10回IDF講習会、第1回DF基礎資格認定試験及びコミュニティ2020等について」

今年は、未経験で長引きそうな新型コロナ禍という状況下でIDF活動を行ってゆかねばならなくなったため、今期の第17期活動計画で示した諸活動が期首当初から延期となっているのもが多くなってしまいましたことを会員各位にお詫び申し上げます。
また、会員各位におかれましては、コロナ罹患を避けて無事にお過ごしになられますことと、天候不順もありますので体調を崩されないことをお祈り致します。

さて、今期第17期は、コロナ禍状況下のため総会もメールベースでの実施となり、分科会活動も延期となっておりましたがIDFの会員向け活動は、6月の「法曹実務者」分科会から再開しており、7月は、7/15(水)に「技術」分科会を開催し、7/16(木)に「法曹実務者」分科会を開催致します。
また、既にご案内しておりますように、9/3(木)、9/4(金)に第10回IDF講習会の通常コースを、9/1(火)~9/11(金)の間に簡易トレーニングコースを実施し、そして9/7(月)に初めての「DF基礎資格認定」解説講座&試験をコロナ対策を取った上で実施致します。

※各分科会活動の詳細は、下記HPをご覧下さい。
デジタルフォレンジック研究会 分科会一覧

第10回IDF講習会は、現在受講受付中ですが、通常コースはこれまでと同様に2日間で16枠構成となっており7/16(木)9時現在、官民の方から延べで計149の受講申込を頂いております。また、簡易トレーンニングコースは、延べで計40の受講申込を頂いております。どちらも昨年の同時期より、かなり少ないですが、コロナ対応策として座席間の距離を取る配置としなければならないため、各室への収容者数制限の観点から、現状の受講申込ペースで良いと判断しています。尚、受講受付は、通常、簡易共に継続しておりますので、まだお申し込みをされていない方は、早めにお申し込み下さいますようお願い致します。

※第10回IDF講習会の詳細は、下記HPをご覧下さい。
第10回IDF講習会 開催案内

前期第16期に計3回の模試を実施することにより今期第17期からの本試験に向けたデータを得ることができました「DF基礎資格認定(CDFP-B)」試験は、9/7(月)の東京(TKP市ヶ谷)での実施と2021年2月頃に、東京(TKP市ヶ谷)及び大阪(いばらきフューチャープラザ)での計3回の実施(共に解説講座&試験)を予定しており、第1回となる9/7(月)の試験申込を受付中です。こちらは、当初120名以上の受験者への対応を設定して準備しておりましたが、コロナ対策の観点から会場をより大きなものに変更し、本来であれば1机2名掛けで180名近くが着席できるところを88名席として準備しています。7/16(木)9時現在、官民の方から延べで計59の受験申込を頂いております。尚、第1回試験後の10月に9/7(月)の試験合格者及び前期の3回の模試合格者に「合格証」を発行致します。
まだ9/7(月)の第1回試験のお申し込みをされていない方は、早めにお申し込み下さいますようお願い致します。

※第1回「DF基礎資格認定」解説講座&試験の詳細は、下記HPをご覧下さい。
第1回「DF基礎資格認定(CDFP-B)」解説講座及び試験 開催案内

IDF設立以来の恒例イベントで17回目となる12/7(月)、8(火)の「デジタル・フォレンジック・コミュニティ2020」もコロナ禍の影響を受け、例年より企画検討やプログラム編成が遅れていますが、現在、「(仮)“ニューノーマル時代における”または“一歩先のテレワーク”とデジタル・フォレンジック ―これからの社会における利便性と安全性のバランス―」をテーマとする開催趣旨(不可逆的で後戻りできない社会生活の現状を踏まえたもの)に基づくプログラムの検討・編成を進めており、7/27(月)の理事会に実行委員会での企画案を諮る予定です。
コミュニティ2020開催情報の公開と参加受付の開始は、9/8(火)以降を予定しています。

尚、現在、恒例会場のグランドヒル市ヶ谷に確認・調整中ですが、メイン会場の「瑠璃」等に十分なインターネット通信環境が準備できるのであれば、メイン会場の「瑠璃」の座席数をコロナ対策から126名迄とこれまでの半数以下で設定しなければならないことへの対策としても、WEB視聴でのコミュニティ2020参加を可能とできないかを模索・調整中です。
これが実現できれば全国からWEBでの参加が可能となりますので、大いに期待しているところですが、同時に多数の方々がアクセスし視聴することができる通信環境準備の技術的、機材調達(借用)的な検討等が必要となるため、7月末迄に実現の可能性を洗い出し、8月中旬迄には結論を得て、その後の準備を進めたいと考えております。

グランドヒル市ヶ谷でのWEB視聴環境構築に関連した団体会員各位等からの各種ご支援(機材や環境の貸出等)やWEB視聴参加を実現するご提案が御座いましたらIDF事務局( office@digitalforensic.jp )迄ご提示下さい。
実行委員会にて検討致します。

コミュニティ2020の各講演枠については、開催情報公開迄お待ち頂きますが、12/7(月)午後の「研究会1(座長:名和利男理事)」では、「(仮)組織内の重要システムへのサイバー侵害とデジタル・フォレンジック」をテーマとし、12/8(火)午後の「研究会2(座長:湯浅墾道理事)」では、「(仮)民事訴訟IT化とデジタル・フォレンジック」をテーマとし、それぞれの専門家をパネリストにお迎えして最新動向に基づいたデジタル・フォレンジック活用のレジリエンスの確保やデジタル・フォレンジックの制度化・規律化に向けた提言や意見交換を実施して頂くべく、名和座長と湯浅座長が企画検討とパネリスト選定を進めておられることを予告させて頂きますので楽しみにお待ち下さい。

※コミュニティ2020では、今回も「DF優秀若手研究者表彰式」、「DF普及状況調査WEBアンケート」を実施致します。また、例年と同様に協賛4口以上の企業に「企業プレゼン」の場を用意し、3口以上の協賛企業に展示会場のブースを割り当てる(例年の展示ブースは2口以上ですが、今年はコロナ対応で相互の間隔を広げる必要があるため3口以上とします)予定です。尚、これらの協賛条件は、8月中旬迄に詳細を詰め、8月下旬に団体会員へお知らせ致します。

この他、9月以降で、「証拠保全ガイドライン」改訂WG、「DF普及状況調査」WG、「日本語処理解析評価」WG等のワーキング活動も実施して参ります。

簡単ではございますが今期第17期の第一四半期を終えた時点での今後の主要なIDF活動についてご説明して参りました。IDF活動は、今後もコロナ禍状況下での実施という制約を受けざるを得ないものとなりますが、会員各位のご理解とご支援、そしてご参加を賜りながら、活動を続けて参りますので、何卒宜しくお願い致します。

【著作権は、丸谷氏に属します】