第638号コラム:丸谷 俊博 理事・事務局長
題:「第17期の活動とコミュニティ2020開催に向けて」
今期第17期活動は、期のスタート時点からコロナ禍の影響を受け、分科会活動等が一旦延期、中止となったものがあり、第17期総会もメールベースでの開催となる等、会員や省庁オブザーバー各位には多大なご不便をお掛けしてきております。その後もコロナ禍の終息は見えてきていないため、分科会はWEB開催方式を主に実施してきております。
※「技術」分科会(会場実施方式)1回、「法務・監査」分科会1回9/8(火)、 「法曹実務者」分科会実施3回(6/18(木)、7/16(木)、10/26(月))、 予定1回11/25(水))、「医療」分科会1回(予定11/19(木))
また、日本語処理解析性能評価WGもWEB会議方式で2回(7月、8月)実施し、これまでの評価結果からの「評価基準」と「評価用データ」の再検討及び修正作成を進めてきております。11月に実施するWGにて新「評価基準」と「評価用データ」を確定し、2021年1月~3月に評価を実施する予定です。
また、「証拠保全GL」改定WGも年内に今期の改定検討をスタート致します。「DF基礎資格」認定WGもWEB会議方式で2回(6月、8月)実施し、9/7(月)の第1回「DF基礎資格認定」解説講座&試験に向けた諸準備を進めました。
参会してのイベントは、第10回IDF講習会の通常コースを9/3(木)~9/4(金)にTKP市ヶ谷にて実施、簡易トレーニングコースを9/1(火)~9/18(金)の間、実施各社の会場にて実施致しました。今回は、コロナ禍のため実施を中止したコース(実施各社の事情と判断による)も御座いましたが、通常コース(実施11コース)に延べ213名、簡易トレーニング(実施10コース)に延べ65名と多くの方々に受講して頂くことができました(例年の延べ受講者数の2/3)。この場を借りまして、受講して頂いた方々及び各コースを実施して頂いた各社に厚く御礼申し上げます。
また、9/7(月)の第1回「DF基礎資格認定」解説講座&試験は、72名の方が受講・受験されました。合格者数は、66名で、前期に実施した3回の模試合格者の方々、計223名と合わせて289名の方にDF基礎資格を認定致しました。※今期は、2021年2月に東京と大阪で第2回「DF基礎資格認定」試験を実施する 予定です(解説講座は第1回の講義の際に収録した各講師の録画受験費支払者のみ(官公庁の方は後払い可)視聴可の形で提供する準備を進めています)。
【デジタル・フォレンジック・コミュニティ2020 in TOKYO】
テーマ:「後戻りできないニューノーマル時代におけるデジタル・フォレンジック – これからの社会における利便性と安全性の均衡 -」
日時・会場:12/7(月)、12/8(火) グランドヒル市ヶ谷「瑠璃の間」
今回で17回目となるコミュニティ2020もコロナ禍のため会場参加者数を制限(120名迄)する代わりに、WEB視聴参加者数を280名(今後の申込状況により増員可)として準備を進めています。WEB視聴方式での実施はIDFとして初めての実施形式となるため、テレワークを含めこの分野の普及・啓発を行っているEmpowered Japan事務局からの「特別協力」を賜り、実施する運びとなっております。このため、WEBツールはTeamsを使用します。
2日間のプログラムについては、逐次発信するコミュニティメルマガで講師紹介、演題、講演概要等をお知らせして参りますので、そちらをご覧下さいますようお願い致します。プログラム編成は下記の通りです。
12/7(月)
開会挨拶 安冨 潔 氏 (京都産業大学 法学部 客員教授、弁護士、IDF会長)
講演1「テレワークにおけるプライバシー課題とフォレンジック」
佐藤 慶浩 氏 (オフィス四々十六、IDF副会長)
講演2「HDD、SSD等のデータ消去の課題とフォレンジック」
上原 哲太郎 氏 (立命館大学 情報工学部 教授、IDF副会長)
下垣内 太 氏 (アイフォレンセ日本データ復旧研究所(株)代表取締役)
講演3「ニューノーマル時代のSecurity Postureとは何か」
河野 省二 氏 (日本マイクロソフト(株)技術統括室 CSO)
企業プレゼン①
研究会1「組織内の重要システムへのサイバー侵害とデジタル・フォレンジック」
座長:名和 利男 氏 ((株)サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官、IDF理事)
パネリスト:
氷見 基治 氏 (三菱電機インフォメーションネットワーク(株) 経営システム事業部 シニアアドバイザー)
土居 啓介 氏 ((一社) JPCERTコーディネーションセンター 早期警戒グループ 脆弱性アナリスト)
陳 仲寬 氏 (Cycraft Technology(株) シニアリサーチャー)
※「研究会1」補足:提携活動
日本シーサート協議会が12月に開催する「NCA Annual Conference2020」で12/3(木)15:00~17:00に設ける「車座」にIDFと連携したWEBセッションが設けられます。テーマを「ニューノーマルに向けてのデジタル・フォレンジックの在り方」とすることで、この車座の議論がコミュティでの「研究会1」に繋がるように致します。尚、このNCAイベントへのご参加については、NCAへお問い合わせ下さい。
12/8(火)
講演4「サイバー犯罪リスクの本質を捉えた体制構築」
清水 智 氏 ((一社)サイバー犯罪捜査・調査ナレッジフォーラム(CIKF) 代表理事)
『DF優秀若手研究者表彰式』
講演5「コロナ禍のセキュリティ侵害状況と新たなIT環境構築と法整備」
花村 実 氏 (マイクロソフト(株) サイバーセキュリティソリューション チーフセキュリティアドバイザー)
『DF普及状況調査WEBアンケート』
企業プレゼン②
講演6「デジタル基盤としてのマイナンバー制度の最近の動向」
筧 文貴 氏 (内閣官房 番号制度推進室・IT総合戦略室 参事官補佐)
※浅岡孝充参事官(内閣官房番号制度推進室・IT総合戦略室企画官)の代行講演
研究会2「民事訴訟のIT化とデジタル・フォレンジック」
座長:湯淺 墾道 氏(情報セキュリティ大学院大学 副学長、情報セキュリティ研究科 教授、IDF理事)
パネリスト:
吉峯 耕平 氏 (田辺総合法律事務所 弁護)
平岡 敦 氏 (たつき総合法律事務所 弁護士)
杉本 純子 氏 (日本大学 法学部 教授)
では、会員各位及び知己他、一般の方々も含め、多くの参加申し込みをお待ち申し上げます。
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