第644号コラム:熊平 美香 監事(一般財団法人クマヒラセキュリティ財団 代表理事)
題:「ブルーミング」

現在、ブルーミング実践コミュニティを創る準備を進めています。ブルーミングとは、花が咲いている状態のことです。人が夢を叶えるプロセスを、植物に例えました。

ブルーイング実践コミュニティを創る仲間は、経営者や士業野先生と様々な背景の方たちですが、共通しているのは「ワクワクしている人を増やそう」という思いです。

世の中には、3つの種類の人がいるように思います。

➀毎日つまらない派
何か問題が起きた際、自身の問題と捉えず他人や環境の責任にしてしまう。改善を図るための努力はせず、過去の成功体験(もしくは無い)に引きずられながら惰性で毎日を生きている状態になってしまっている。

②とりあえず言われたことを頑張ろう派
大きな夢や明確なビジョンは無いものの、自分に出来ることとは何かと考えて、自身の改善を図ることができる。自発的な行動は少ないものの、自分の役割や環境の改善に関しては自分なりの努力を日々行っている。

③毎日楽しいワクワク派
良いことも悪いこともすべて自分事だと捉えて、環境も含めて自身の責任範囲として改善・行動していくことができている。目指すべきビジョンに向かって日々邁進しているので、エネルギッシュで楽しい日々を送れている。

リフレクション、対話、メタ認知
5年前に立ち上げた社団法人21世紀学び研究所では、現状とありたい姿のギャップを埋めるために学び続ける自律型人材を増やすことをビジョンに掲げ活動しています。自律型人材という観点で取り組んでいたことが、仲間と出会い、毎日楽しいワクワク派の行動様式と共通していることがとても多く、「ワクワクしている人を増やそう」というコンセプトに発展しました。21世紀学び研究所が提唱するリフレクション、対話、メタ認知の3つのスキルセットも、ブルーミングに必要になります。

ブルーミング育成法
ブルーミングは、他者育成や他者支援のアプローチでもあります。自律型人材を育成する際に、世の中で定番なのは、コーチングという他者育成の手法です。相手に答えがあることを信じ、引き出してあげるアプローチです。しかし、誰もが、いつも答えを持ち合わせているとは限りません。時には、リフレクションを促進する支援を行い、フィードバックを提供し、気づきを促すことも必要です。相手に答えがある時は、相手から答えを引き出し、相手に答えがない時には、リフレクションやフィードバックを有効に活用できる指導方法を、ブルーミングとネーミングしました。

変化の激しい今日だからこそ、組織は、自律型人材を育てる力が問われていると思います。ブルーミングには、適した環境があります。心理的安全性があり、オープンで、フラットな環境です。そして、お互いが支援し、学びを大切にする文化も必要です。そのような組織は、現実的にはとても少ないと感じます。

ブルーミングが、当たり前の世の中になるよう来年から実験を始めます。仲間になりたい方がいらしたら、ぜひ、お知らせください!
添付資料:「自分らしく輝くためのブルーミングコミュニティ~心のOSアップデート~」

【著作権は、熊平氏に属します】