コラム第755号:「電子カルテのお作法」
第755号コラム:和田 則仁 理事(湘南慶育病院 外科 部長)
題:「電子カルテのお作法」
私が研修医の頃、大学病院のカルテは紙でした。汚い字で略語や俗語混じりの難解な表現をしていて、今から思えば、そのような環境でよくも診療が成り立っていたなと思います。レントゲンもフィルムをシャーカステンに掛けて読影しカルテにスケッチしていた時代で、見当たらなくなったフィルムをみんなで探すということがお約束のようにありました。かろうじて電子化されていたのは処方や検査オーダーなど一部のオーダリングで、Windows前から動いていたシステムで、ファンクションキーを駆使する代物でした。