第16期
第576号コラム:「倒産処理手続とデジタル・フォレンジック」
第576号コラム:町村 泰貴 理事(成城大学 法学部 教授)
倒産処理手続は、特に管財型の手続においては、倒産者の総財産に関する管理処分権を管財人が取得し、倒産手続開始前後に逸出した財産の回復と、場合により隠匿された財産の取戻しによって倒産財産を増殖し、倒産債権者に対する公平な分配の原資とし、再建型にあっては再建計画の遂行に用いる。従って、倒産管財人が倒産者の財産に関する情報も取得利用することができなければならない。
第575号コラム:「著作権の包括処理に思うこと」
第575号コラム:須川 賢洋 理事(新潟大学大学院 現代社会文化研究科・法学部 助教)
先日、JASRAC(日本音楽著作権協会)などの著作権協会の国際組織が「スマホやPC本体に著作権料の上乗せを要求する決議をした」という報道を目にした。これは、法律としては、「私的録音録画補償金制度」の範囲を拡大せよ!というものになる。むろん単なる業界団体の決議であり、すぐに法改正につながることはまったくないものであるが、この話は政府の文化審議会著作権分科会でも繰り返し議論されている。
第574号コラム:「第16期活動状況とIDF講習会、DF資格認定解説講座及びコミュニティ2019等について」
第574号コラム:丸谷 俊博 理事・事務局長(株式会社フォーカスシステムズ 新規事業推進室 室長)
今年は梅雨が長引いておりすっきりした夏空も恋しくなって来ましたね。会員各位におかれましては、体調を崩さず各所にて引き続きご活躍下さいますようお祈り致します。またIDFの諸活動へのご参加、ご支援も引き続き宜しくお願い致します。
第573号コラム:「人間の無自覚とバイアスにより増大する攻撃の入り口(踏み台)」
第573号コラム:名和 利男 理事(株式会社サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官)
デジタルフォレンジック研究会のコラム読者の多くは、「サイバー攻撃の脅威の高まり」に関する情報をさまざまなところから入手され、必要な状況認識をされているかと思う。