第574号コラム:丸谷 俊博 理事・事務局長(株式会社フォーカスシステムズ 新規事業推進室 室長)
題:「第16期活動状況とIDF講習会、DF資格認定解説講座及びコミュニティ2019等について」

今年は梅雨が長引いておりすっきりした夏空も恋しくなって来ましたね。会員各位におかれましては、体調を崩さず各所にて引き続きご活躍下さいますようお祈り致します。またIDFの諸活動へのご参加、ご支援も引き続き宜しくお願い致します。

さて、今期第16期は、総会時に表明致しました「各種IDF活動への会員参加機会提供を増やす」ことを各分科会主査及び役員各位のご尽力によって具体化して参りました。既に「技術」分科会、「法務・監査」分科会、「医療」分科会、「DF人材育成」分科会、「法曹実務者」分科会をそれぞれ1回の開催を終えた他、5月には大阪弁護士会でのDF講演会(昨年11月に続く2回目)、7月に東京弁護士会夏季研修大会全体討議でのDF講演会等を実施致しました。

※各分科会活動の詳細は、HPの分科会一覧をご覧下さい。

また、「証拠保全ガイドライン」改訂WG、「DF普及状況調査」WGの7月中の実施、第2回及び第3回「法曹実務者」分科会の開催等が8月と10月に決まっております。「技術」分科会、「法務・監査」分科会につきましても次回開催を調整中で各分科会やWG共に第16期活動計画で提示した実施回数を実現して参ります。「日本語処理解析評価」の実施につきましては、今期も2回以上の実施を計画しており、第1回目の受験製品募集を近く行う予定です。

毎期の恒例イベントとして現在受講受付中の9月の第9回IDF講習会は、通常コースは昨年同数(16枠)で構成しておりますが、簡易トレーニングは昨年に比し倍増の15コースとなっており選択の幅が大きく広がりました。皆様の一層の受講申し込みをお待ちしております。

※第9回IDF講習会の詳細は、第9回IDF講習会ページをご覧下さい。

また今期は前期にWGを編成して検討を進めてきております「DF資格認定」を具体化フェーズに進めるため9/4(水)に「DF資格認定解説講座&模試」を実施し、来期からの「DF資格認定」実施のためのデータを得ることに致しましたが、6月初めに会員向けとして60名の定員(会員・官公庁オブザーバー向け)で募集を開始したところ2週間で満席となり、定員を急遽100名に増員致しましたが6月末でこれも満席となり、現在「満員御礼」となっております。

※当初は、会員向け募集の後に一般募集を行う計画でしたが、一般募集を待たずに満員となりました。尚、9/4(水)に確保できる部屋の規模の関係で定員の再増員はありません。キャンセル待ち受付は行います。IDFとして、予想以上の反響に驚くと共に会員等の期待の高さを感じ嬉しく思っております。

※この解説講座の教本は5月に刊行した『基礎から学ぶデジタル・フォレンジック』でこの内容が「DF資格認定」の初級レベルのものとなります。尚、本書も初版1,000部が売り切れ、現在重版中ですので、ご購入対応(会員割引)を少しお待たせしております。

※「DF資格認定解説講座&模試」の詳細は、DF資格認定講座ページをご覧下さい。

IDF設立以来の恒例イベントで16回目となる12/9(月)、10(火)の「デジタル・フォレンジック・コミュニティ2019」は、現在、テーマ「2020に向けたデジタル・フォレンジックの方向性(仮)」や開催趣旨に基づくプログラム編成(各講師選定:一部を除き招請済み)を終え、7/29(月)の理事会に諮る段階まで来ました。開催情報の公開と参加受付の開始は、第9回IDF講習会後の9月2週目を予定しています。

今回の各講演枠の招請講師及び初日の「研究会1(座長:名和利男理事)」、2日目の「研究会2(座長:湯浅墾道理事)」の招請講師も「2020に向けた」貴重な知見や情報をお持ちの方をお呼びしておりますので開催情報公開を楽しみにお待ち下さい。尚、コミュニティ2019の場において今年も「DF優秀若手研究者表彰式」を行う他、「DF普及状況」WEBアンケート調査も実施致します。

この他、対外的協力活動として一昨年来、経産省「情報セキュリティサービス基準審査登録制度」(運営主体はJASA)でのDF分野関連の意見提示、審議・検討をIDFが実施してきており、今期も引き続き支援して参ります。

※「情報セキュリティサービス基準審査登録制度」は、情報セキュリティサービス基準審査登録制度について及び情報セキュリティサービス基準適合サービスリストをご覧下さい。

簡単ではございますが今期第16期の第一四半期を終えた時点での各分科会の活動現況と第9回IDF講習会及び「DF資格認定解説講座」の状況、コミュニティ2019準備状況についてご説明して参りました。IDFは、引き続き「各種IDF活動への会員参加機会提供を増やす」活動を続けて参りますので、会員・省庁オブザーバー各位におかれましては、引き続きの諸活動へのご参加、ご支援を宜しくお願い致します。また、本コラムをお読みになられたIDF未入会の方々の新規入会(個人・団体・賛助)を歓迎致します。

【著作権は、丸谷氏に属します】