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第18期

第710号コラム:「道路交通法・道路運送車両法からみた自動運転」

第710号コラム:須川 賢洋 理事(新潟大学大学院 現代社会文化研究科・法学部 助教)
自動運転やAI自動車についての話は日毎に増えている。実はこれは『官民ITS構想・ロードマップ』や『自動運転に係る制度整備大綱』などで東京オリンピックに併せて日本の技術力を見せるために国策として運用のロードマップが組まれたことが大きい。これらのロードマップでは多少の焦燥感はあるものの、少しずつ技術水準を上げて順に実用化していくプランとなっている。むろん法律のほうも当然にそうなっているのであるが、残念ながら自動運転の法律に関する興味は皆が「トロッコ問題」に集中しているのが実状である。

第709号コラム:「成功の鉄則と失敗への道:情報セキュリティ・ガバナンスの構築」

第709号コラム:佐藤 慶浩 理事(オフィス四々十六 代表)
情報セキュリティ・ガバナンスの構築について相談を受けることが増えている。企業などの組織において、それを構築することが必要あるいは重要だと見聞きしてきて、やってみようと思ったけれど、いざどうすればよいのかについてがわからなくなったので相談したいというのである。 相談されたときには、「情報セキュリティ・ガバナンスってどういうことだと考えていますか?」を伺うようにしているが、漠然としていることが多い。このとき、governanceを日本語に訳そうとしてもわかりやすい語は見当たらないはずだ。だからといって、とりあえず、企業内でやることだから企業内統治などという日本語に置き換えて、「情報セキュリティに関する企業内統治に取り組むことなのだろうな。」というかんじで始めるのはやめた方がよい。

第708号コラム:「インターネットの大切さを再確認した日」

第708号コラム:宮坂 肇 理事(NTTデータ先端技術株式会社セキュリティ事業本部 サイバーセキュリティインテリジェンスセンター センター長)
2020年からの新型コロナ感染拡大防止で働き方学び方が変容しつつあり、在宅勤務や在宅学習などをはじめとしたリモートによる生活へと変容しているなかで、インターネットは実現するために必要不可欠なものとなっている。さらに、情報交換や情報収集、コミュニケーションの手段として、インターネットは日常生活に欠かせないものになっている。

第707号コラム:「AIドラッグマイニングについて」

第707号コラム:守本 正宏 理事(株式会社FRONTEO 代表取締役社長)
デジタルフォレンジックにおいて、証拠探しは干し草の中の針、砂漠の中の米粒を探すがごとくと言われていますが、創薬研究もまさに同じです。有用な新規候補化合物を見つけていく過程は、真っ暗な洞窟の中を手探りで探索していくような状況といっても過言ではなく、何とか見つけ出したとしても、その成功確率はわずか2万分の1から3万分の1とも言われています。

第706号コラム:「4月(予定)の『サイバー警察局』創設等に期待する~~ 実働部隊活動の中核として ~~」

第706号コラム:西川 徹矢 理事(笠原総合法律事務所 弁護士)
昨年6月24日、警察庁は、我が国の警察組織を大幅に改変することを公表した。これは、新型コロナウイルス感染症を契機とした社会のデジタル化に伴い、サイバー空間の「公共空間化」の進捗、サイバー攻撃の潜在化リスクが一段と高まったこと、更には、国家を背景にしたあからさまなサイバー攻撃の増長や悪質なマルウエアによる攻撃手法が拡大するなどによって、サイバー空間をめぐる社会的な脅威が極めて深刻な情勢になったことを受けたものである。この種の犯罪あるいはこれに類する行為による脅威に対する本格的かつ強力なオペレーション機能を増強した組織の創設等を目指した大改革を企図したものである。

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