コラム第790号:「国内の医療セキュリティの直近動向について」
第790号コラム:江原 悠介 理事(PwCあらた有限責任監査法人
システム・プロセス・アシュアランス部 ディレクター)
題:「国内の医療セキュリティの直近動向について」
2023年4月から、国内の医療セキュリティは法制化という大きな転換点を迎えることになった。
ひとつは、医療法施行規則14条2項において、医療機関は医療情報システムのサイバーセキュリティ対策を講じることが安全管理の一環として求められることになったことである。実務的な対応方針はいわゆる「3省2ガイドライン」に定められており、その遵守状況は医療法25条1項の立入検査の中でも確認されるものとし、厚生労働省から検査用のチェックリストも公開されている。