第340号コラム:丸谷 俊博 事務局長(株式会社フォーカスシステムズ 新規事業推進室 室長)
題:「コミュニティ2014の開催について」

いよいよ週明けの12月8日(月)、9日(火)の2日間、第11回目となるデジタル・フォレンジック・コミュニティ2014が開催されます。第11回となる今回も昨年同様に会場規模と募集定員を増やしての開催となりますが、既に定員を上回る参加申込状況となっており嬉しく思っております。また、今回は2室での協賛企業による製品展示の他、プラチナスポンサーによる企業プレゼンを講演会場にて12/9(火)の10:00からと昼の13:00から実施致します。

今回のテーマは「ビッグデータ時代のデジタル・フォレンジック -予兆把握、自動処理に向けて-」と致しました。
高度情報通信社会となり、社会のあらゆるシステムやサービス等から生み出される膨大なデジタルデータは、今後も飛躍的な増加が見込まれ、また既にそれらのビッグデータを活用する試みは各分野において益々広がりを見せており、多数のデータサイエンティストが求められる時代となっておりますが、一方、デジタル・フォレンジックに関わる者に取りましては、SSD等の新しい記憶媒体、モバイル機器やネットワーク通信機器のメモリ等への対応だけではなく、膨大なログの調査・解析を停めることの出来ないデータ奔流の中での行わねばならない時代を迎え、様々な課題を投げかけられております。また、情報窃取を目的とした侵入やサイバー攻撃手法の巧妙化は、事実に関わるログやデータの保全・調査を一層困難にする趨勢となっており、人手による処理だけでは対応できない時代を迎えております。このため、予兆把握や自動処理が必要とされる時代となっております。

今回のコミュニティ2014では、上述のような趨勢においてデジタル・フォレンジックが技術面、法制度面、人材育成面でどの様な状況にあり、解決すべき課題や整備してゆくべき方向性を模索するための有益な各種のご講演や3つの研究会での討議が予定されております。どうかこの2日間を、参加される皆様が今後を考え、対応してゆくに当たり、現状認識の資として頂くと共に知見の向上、情報収集と人的交流の場としてご活用下さいますようお願い致します。

尚、コミュニティ2014の各講演や各研究会の概要につきましては、既に公開済みのコミュニティメルマガ第2号(10/17配信)、第3号(10/23配信)、第4号(10/29配信)、にてご紹介しております。下記のIDFのコミュニティHPをご覧下さい。

コミュニティ2014メルマガ第2号「コミュニティ概要(1日目)」
(10月17日(金)配信)
https://digitalforensic.jp/2014/10/17/com-2014-mlmg02/

コミュニティ2014メルマガ第3号「コミュニティ概要(2日目)」
(10月23日(木)配信)
https://digitalforensic.jp/2014/10/24/com-2014-mlmg03/

コミュニティ2014 メルマガ第4号「『研究会1』12/8(月)概要」
(10月29日(水)配信)
https://digitalforensic.jp/2014/10/29/com-2014-mlmg04/

また、「企業プレゼン概要ご紹介」や「ご協賛企業展示について」は、下記のIDFのHPをご覧下さい。

コミュニティ2014 メルマガ第6号「企業プレゼン概要ご紹介」
(11月10日(月)配信)
https://digitalforensic.jp/2014/11/10/com-2014-mlmg06/

コミュニティ2014メルマガ第7号「ご協賛企業展示について」
(11月18日(火)配信)
https://digitalforensic.jp/2014/11/18/com-2014-mlmg07/

コミュニティ2014プログラム詳細
https://digitalforensic.jp/home/act/community/community-11-2014/program/

皆様のコミュニティ2014へのご来場をお待ちしております。

【ご参考:これまでのテーマと副題】
第1回「デジタル・フォレンジックの目指すもの
-安全・安心な情報化社会実現への挑戦-」
第2回「デジタル・フォレンジックの新たな展開
-コンプライアンス、内部統制、個人情報保護のための技術基盤-」
第3回「J-SOX時代のデジタル・フォレンジック
-信頼される企業・組織経営のために-」
第4回「リーガルテクノロジーを見据えたフォレンジック
-IT社会における訴訟支援・証拠開示支援-」
第5回「グローバル化に対応したデジタル・フォレンジック
-ITリスクに備え、信頼社会を支える技術基盤-」
第6回「事故対応社会におけるデジタル・フォレンジック
-それでも起こる情報漏洩に備える-」
第7回「生存・成長戦略を支えるデジタル・フォレンジック
-事業リスクを低減する技術基盤-」
第8回「実務適用が広まったデジタル・フォレンジック
-事例・実務紹介から学ぶ-」
第9回「企業活動のグローバル化に伴うデジタル・フォレンジック基盤の確立
-今、必要なリスク対策を考える-」
第10回「サイバー攻撃激化時代のデジタル・フォレンジック
-社会の信頼を高める基盤へのロードマップを考える-」

【著作権は、丸谷氏に属します】