第366号コラム:丸谷 俊博 理事・事務局長
(株式会社フォーカスシステムズ 新規事業推進室 室長)
題:「第5回IDF講習会について」

総会時に計画で示しました第12期の各種活動は、一部開催が遅れている分科会も御座いますが、それぞれ計画通りに活動が始まっております。9月に開催する第5回IDF講習会(IDF団体会員の持つ製品・技術やサービス、トレーニング概要等を紹介する場)の開催情報も公開準備が整い6/8(月)に皆様にお知らせすることができました。
IDF講習会は、その企画自体は、デジタル・フォレンジックという言葉が広く知られ始めた2008年(第5期)当時から生まれておりましたが、製品・技術やサービス、トレーニング等を紹介できる余力のある団体会員が少なく、また、受講する官民の需要も高まってはいなかったため、それらの環境が整うまで具体化を図れなかったものです。
その後、捜査機関等の現場でデジタル・フォレンジックを必要とされている方と官民でデジタル・フォレンジックを今後必要とされる方が増えてきたことを背景に2011年(第8期)に初めてIDF講習会を具体化して開催致しました。
そして第1回IDF講習会開催時に受講者に取りましたアンケート結果の大多数が「次年度以降も開催して欲しい」と回答し、また「開催回数も増やして欲しい」との要望も多くありましたので、IDF役員でこれらを検討した結果、2012年(第9期)以降もIDF講習会を実施することとなりました。開催回数については、IDFの他の年間活動計画やIDF講習会を実施する団体会員企業及びIDF事務局の準備・運営の労力等を勘案して、年1回、9月に開催とすることに致しました。

以後、2012年(第9期)に第2回IDF講習会、2013年(第10期)に第3回IDF講習会、2014年(第11期)に第4回IDF講習会を実施し、毎回受講者の好評(「翌年も開催して欲しい」との要望が大多数)を博し、今期第12期(2015年)も9月に第5回IDF講習会を開催する運びとなりました。また、昨年の第4回IDF講習会から、それまでのレクチャー主体の「通常コース」に加え、実ソフト・実機を使用して1日実習することができる「簡易トレーニングコース」を設けることができました。今年の第5回IDF講習会は、「通常コース」は6社、「簡易トレーニングコース」は、3社の団体会員企業の協力を賜り3コースを設定することができました。IDF事務局長として実施各社に感謝すると共に「通常コース」「簡易トレーニングコース」共に設けることができ嬉しく思っております。

以下、今回の第5回IDF講習会編成の概要をお知らせさせて頂きます。

【通常コース】
通常コースは、9月17日(木)、18日(金)の2日間、で各日午前4コース、午後4コース、合計16コースで編成しております。※うち、同内容で午前と午後、または翌日実施するコースは計5コース。
尚、「技術」分科会ワーキンググループによる「証拠保全ガイドライン」改訂版の公開は第4版に至っており、第12期も第5版への改訂ワーキングがスタートしておりますが本ガイドラインの官公庁等各所での使用が広まっていることに対応して、名和座長が官公庁の現場対応者等を対象として解説する官公庁限定コースを1つ設けました。
「通常コースの」内容詳細等は下記URLよりご確認ください。
https://digitalforensic.jp/wp-content/uploads/2015/06/standard_lecture5.pdf

A、I:「Lit i View XAMINERを用いた調査手法」
(株)UBIC
B、J:「Solo-4による証拠保全手法」
(株)UBIC
C  :「最新のデュプリケーターによる証拠保全方法」
(株)フォーカスシステムズ
D、H:「Oxygen Forensic Suite Analystによるスマートフォンフォレンジック入門」
(株)サイバーディフェンス研究所
E、M:「データベース監査ログのモニタリング入門」
(株)アクアシステムズ
F、N:「XRYによるモバイル端末データ取得手法」
(株)UBIC
G :「X-Ways ForensicsによるWindowsフォレンジック入門」
(株)ディアイティ
K :「サイバー攻撃対応に必要なフォレンジック入門」
(株)フォーカスシステムズ
L :「次世代デバイスの保全とメモリフォレンジックについて」
(株)くまなんピーシーネット
O :「証拠保全ガイドラインの解説」 ※官公庁の現場対応者限定
IDF「証拠保全ガイドライン」改訂WG座長
P :「内部犯行のファーストレスポンスと防止策について」
(株)くまなんピーシーネット

【簡易トレーニングコース】
簡易トレーニングコースは、9月16日(水)、17日(木)、18日(金)の3日間、実施各社のトレーニングルーム等で各社計画により実施されます。実ソフトや実機を使用するため、受講定員数が設定されており、受講価格も各社毎に異なりますが、公的なIDF講習会として実施するため特価での設定となっております。是非、この機会に受講されることをお勧め致します。また、通常コースも受講されたい方のために1回しか実施しない簡易トレーニングコース(Y、Z)は、通常コース前日の9月16日(水)の実施とし、同内容で実施する簡易トレーニングコース(W、X)は、通常コースと同じく9月17日(木)、18日(金)の実施と致しました。

「簡易トレーニングコース」の内容詳細等は下記URLよりご確認ください。
https://digitalforensic.jp/wp-content/uploads/2015/06/training_lecture5.pdf

W、X:「FTK、EnCase、IEFなどのフォレンジック解析調査ツールトレーニング」
9月17日(木) 9月18日(金) ※両日同内容です。
09:30~16:30(昼休憩1時間) 細部はフォーカスシステムズ社計画。
定員:各日10名、計20名
実施場所:(株)フォーカスシステムズ トレーニングルーム
東京都品川区東五反田1-14-10 三井住友銀行五反田ビル7階

Y  :「ファイナルフォレンジック 基礎研修 1日コース」
9月16日(水)
09:30~16:30(昼休憩1時間) 細部はAOSリーガルテック社計画。
定員:15名
実施場所:東芝OAコンサルタント 浜松町会場
東京都港区芝公園1-8-4 TOACビルディング

Z  :「セキュアEggs フォレンジック」
9月16日(水)
09:30~18:30(昼休憩1時間) 細部はNRIセキュアテクノロジーズ社計画。
定員:10~20名
実施場所:新橋東急ビル  Learning Square
東京都港区新橋4-21-3 新橋東急ビル5階

どうか今回も多くの方々に第5回IDF講習会を受講頂き、デジタル・フォレンジックに関する知識や製品、技術等に関する最新情報に触れると共に技能習得等にもお役立て下さい。
皆様の受講申込をお待ち申し上げます。

第5回IDF講習会ご紹介ページURL:
https://digitalforensic.jp/home/act/lecture/lecture-5-2015/ 

【著作権は、丸谷氏に属します】