法務・監査 分科会
(各分科会の活動内容についてはこちらをご覧下さい)

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当日配布致しました資料を公開しております。
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開催日時:平成28年6月16日(木) 19:00~21:00
題目:「iPhoneロック解除問題とデジタル・フォレンジック」
講師: 湯淺 墾道 氏
(情報セキュリティ大学院大学 学長補佐、情報セキュリティ研究科 教授、
IDF理事、「法務・監査」分科会 主査)

開催場所:ミーティングスペース「バルブ(BULB)」

※参加費無料(要事前登録)

■講師
湯淺 墾道 氏
(情報セキュリティ大学院大学 学長補佐、情報セキュリティ研究科 教授、
デジタル・フォレンジック研究会 理事、「法務・監査」分科会 主査)

■ご講演内容
いわゆるiPhoneロック解除問題について、FBIは、連邦裁判所に対しApple社にiPhoneのロック機能を解除する技術的支援を提供する命令を出すように求めていた2件(2015年12月にカリフォルニア州サンバーナディーノ市で発生した銃の乱射事件で使用していたiPhoneと、2014年6月にニューヨーク州で麻薬取引容疑により逮捕された容疑者から押収したiPhone)について、どちらも請求を取り下げた。このため、法廷の場においてはひとまずロック解除問題は終結したが、それでも多くの課題を残したといえる。
今回は、FBIがApple社にロック機能を解除する技術的支援を行うよう命令を出すことを求めたのは初めてではなく中には命令に応じてApple社がロック機能を解除した場合もあったとみられること等を紹介しつつ、デジタル・フォレンジックとプライバシーとの関係について検討を加えました。また、連邦議会に提案される動きがある「2016年裁判所命令遵守法案(Compliance with Court Orders Act of 2016)」の内容についても検討致しました。

■講師紹介
1970年生。青山学院大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程退学。九州国際大学法学部専任講師、助教授、教授をへて2008年九州国際大学副学長。2011年より情報セキュリティ大学院大学教授。情報ネットワーク法学会副理事長、日本セキュリティ・マネジメント学会常任理事、デジタル・フォレンジック研究会理事。ベネッセホールディングス情報セキュリティ監視委員会委員長代理、神奈川県情報公開・個人情報保護審議会委員、埼玉県本人確認情報保護審議会会長、埼玉県特 定個人情報保護評価委員会委員長、日本データ通信協会電気通信個人情報保護センター諮問委員会委員長など。

■ご講演風景

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多くの皆様にご参加頂き、大変盛況な分科会となりました。
話題のiPhoneロック解除問題について、2つの事案の比較検討などわかりやすくお話頂きました。

■ご講演資料 湯浅様資料

■開催場所  ミーティングスペース「バルブ(BULB)」
東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズシティテラス2階2B
BULB HP: http://bulb.tokyo.jp/access.html
Google: https://goo.gl/maps/5RWqrjW9JrD2

■参加者数  70名

■参加費  無料(要事前登録)