第548号コラム:IDF事務局員
題:「来期の東京地区以外の活動に向けて」
明けましておめでとうございます。IDF事務局長の丸谷です。先週発信のコラム第547号では安冨会長が年頭のご挨拶と共に平成を振り返り、当時の情報通信社会の発展に伴い時代のニーズから必然的に2004年にIDFが設立された背景と初代会長の辻井先生、2代会長の佐々木先生のご努力と功績を述べておられました。この間、現安冨会長は、副会長として創設時からIDFの諸活動を支えてきて頂きました。平成が終わろうとしている現在、IDF創設時から現在迄、ボランティアで理事や監事を務めて頂き、IDFの分科会活動等諸活動をご教導頂いていております歴代の役員各位に本コラムの場を借りまして厚く御礼を申し上げます。また、「証拠保全ガイドライン」改訂WGを代表とする各種WGにご参加頂いております会員各位、省庁オブザーバー各位にも厚く御礼申し上げます。
さて、今期第15期は、総会時に活動方針として示しましたようにIDFの活動基盤の拡大を進め、様々な分野へのデジタル・フォレンジック適用を浸透させるべく、「法曹実務者」分科会を新設し、日弁連でのDF講演会や大阪弁護士会との共催講演会等の他、日本シーサート協議会と連携したDF講演会、経済産業省「情報セキュリティサービス審査登録制度」におけるデジタル・フォレンジック・サービス分野の基準作成支援、裁判手続きIT化関連施策等への意見提示、医療分野でのデジタル・フォレンジックの必要性啓発提言資料作成、DF普及状況調査の継続等を行って参りました。また、計2回の日本語処理解析性能評価の実施、第8回IDF講習会の開催、デジタル・フォレンジック・コミュニティ2018の開催を行った他、8月にIDF設立15周年を記念した表彰式とシンポジウムを行いました。また、本研究会編によるデジタル・フォレンジックの新刊本の作成を進めております(2019年夏季刊行予定)。
今期の活動で分科会を除き大きなイベントは、東京以外での初開催となる「デジタル・フォレンジック・コミュニティ2019in関西」2019/2/19(火)が残っており、IDF事務局及び講師各位等は準備と調整を進めております。このコミュニティ関西は、1日限りのものですが今回の開催時の経験を取り入れ、来期以降も関西地区で定例化してゆく企画事業となります。その後、更に関西以外の地区での開催も検討して参りたいと考えているものです。
→来期第16期活動計画で具体化したい。
これらのイベントを東京地区以外で開催する際には、経費的課題もありますが、人手的にIDF事務局要員のみでは手が回らないのが実態です。このため、来期の東京地区以外での活動を企画する際には、会員(個人、団体)の方々のご提案やご支援の申し出をお願いすることを考えております。本件は1/28(月)に開催するIDF第15期第5回理事会での検討を経てからになりますが、会員(個人、団体)の方々へご回答期限を2月中旬迄とする東京以外でのIDF活動企画の募集や運営等を支援頂ける方々の募集を行い来期第16期活動計画に盛り込みたいと考えております。
IDFは東京都のNPO認証のため事務所を他府県にも設ける(複数事務所となる場合は内閣府認証)ことは、必要となる事務局予算や事務局要員数の関係で当面は困難ですが、先ずは各地でのIDF活動を逐次実現させ、DFの普及・啓発と浸透を図ると共に会員数(個人・団体)を増やしてIDFの運営基盤の拡大を実現し、それに伴い現在のボランティアでのIDF事務局運営から実収入的に独立運営できる事務局化を進めることができれば幸いに存じます。会員の皆様の積極的なご支援と活動へのご参加、企画提案等をお願い致します。
<以下、IDF事務局要員より来期活動に向けて一言>
山田 菜穂:今期は関西地区での活動を精力的に行って参ります。これもひとえに皆様の日頃からのご支援のおかげでございます。厚く御礼を申し上げるとともに、引き続き支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
長沢 紗希:来年度は元号が改まり新しい時代となりますね。デジタル社会が益々発展する中、多方面で重要性を増してゆくデジタル・フォレンジックの更なる普及・啓発活動を、他団体様とも連携しながら進めて参りたいと思います。
押切 悠希:来期もまた事務局に新しいメンバーを迎える予定でございます。新メンバーと共に事務局一丸となって皆様にデジタル・フォレンジックの最新情報等お届けできるよう勤しんで参ります。来期もご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
佐藤 瑠奈:今期は分科会の新設や関西でのコミュニティ開催など、IDFの活動の幅を広げられた良い年度となりました。メディアでも取り上げられることが多くなり、デジタル・フォレンジックへの世間の関心も高まっております。来期も活動拡大に向け精進して参りますので、引き続きご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
鈴木 涼介:分科会やイベント等で拝聴していた内容が公の場で取り沙汰されるのを見るにつけ、事務局員として大変誇らしい気持ちになります。微力ではありますが、デジタル・フォレンジックの普及や活躍の一助となれるよう、尽力いたします。
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