「法務・監査」分科会 (各分科会の活動内容についてはこちらをご覧下さい)

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本分科会の講演資料は、投影のみとなり、受講者への配布はございません。
ご了承くださいませ。
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開催日時: 2022年7月13日(水)19:00~21:00
題 目 : 「データ駆動型捜査手法とその規律:ポスト令状主義を考える」
※参加費無料(要事前登録)

■講師
指宿 信 氏(成城大学 法学部 教授)

■ご講演内容
現在の犯罪捜査では、犯罪者の残した“電子的痕跡”や“デジタル情報”の収集が中心に進められ、広い範囲で様々な情報が捜査機関によって集められている。街頭監視カメラに残された映像情報も含め、民間がストックした情報をいかに収集し解析するかが捜査の基本となってきている。他方、刑事訴訟法をはじめとする捜査関係法規はアナログ時代に生まれたものであり、IT技術が多用され民間保有の膨大な個人情報を集約するような捜査手法を規律する仕組みは存在しなかった。近時そうした捜査手法が問題とされるようになってきている。2017年3月の最高裁大法廷判決によって違憲違法とされたGPS捜査や、捜査関係事項照会(刑事訴訟法197条2項)の膨大な使用がそうした例だ。本講演では、令状という裁判官の事前審査を基調とした規制の限界と今後の方向性について、欧米の動向や最新の技術を通じて検討する。

■講師略歴
指宿 信(いぶすきまこと)氏
北海道大学大学院 博士後期課程単位取得・法学博士
鹿児島大学、立命館大学法科大学院等を経て2009年より現職。
専門は刑事訴訟法、刑事政策学、法情報学。
近著として『電脳空間と刑事手続』(成文堂、2022)がある。

■開催方法 オンライン視聴のみ

■参加人数 100名

■参加条件 IDF会員・オブザーバー
※参加をご希望される非会員の方には、ぜひIDFへのご入会をお勧めください。

■参加費 無料(要事前登録)