コラム第758号:「新生サイバーセキュリティ対処方策検討へのエールと期待」
第758号コラム:西川 徹矢 理事(笠原総合法律事務所 弁護士)
題:「新生サイバーセキュリティ対処方策検討へのエールと期待」
咋年11月、読売新聞に、政府が我が国サイバーセキュリティ事案発生時の対処等について、近々にも、組織的かつ抜本的な対処手法の変革に取り組むとの小さな記事が掲載され、関係者の目を引いた。
ロシアによる昨年2月のウクライナ侵攻以来、世界の安全保障情勢が変容し、我が国の安全保障政策も大きく見直される中、その一環として、サイバーセキュリティ関連分野における最新の技術が戦術面等でも広く重用され、これら新しい局面も織り込んだ観点からの見直しや、平生時の利活用にまで及ぶ根幹的な見直しの必要性が指摘されるようになった。その結果、咋年末に公表された「国家安全保障戦略」でもアクティブ・サイバー・ディフェンスの導入等が明記され、我が国におけるサイバーセキュリティ等分野の進歩性も注目された。
コラム第756号:「慶應義塾大学開催の第12回サイバーセキュリティ国際シンポジウム『社会保障・経済安全保障・国家安全保障における信頼できるサイバーセキュリティアクションの創成』について」
第756号コラム:手塚 悟 理事(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
題:「慶應義塾大学開催の第12回サイバーセキュリティ国際シンポジウム『社会保障・経済安全保障・国家安全保障における信頼できるサイバーセキュリティアクションの創成』について」
2015年8月に、慶應義塾大学は全塾研究センターとして「サイバーセキュリティ研究センター」を設立しました。その記念行事として2016年2月に開催したサイバーセキュリティ国際シンポジウムを皮切りに、毎年シンポジウムを行ってきました。昨年10月に「慶應義塾大学サイバーセキュリティ研究センター行事『第12回サイバーセキュリティ国際シンポジウム』を開催しましたので、この内容についてご紹介します。
コラム第755号:「電子カルテのお作法」
第755号コラム:和田 則仁 理事(湘南慶育病院 外科 部長)
題:「電子カルテのお作法」
私が研修医の頃、大学病院のカルテは紙でした。汚い字で略語や俗語混じりの難解な表現をしていて、今から思えば、そのような環境でよくも診療が成り立っていたなと思います。レントゲンもフィルムをシャーカステンに掛けて読影しカルテにスケッチしていた時代で、見当たらなくなったフィルムをみんなで探すということがお約束のようにありました。かろうじて電子化されていたのは処方や検査オーダーなど一部のオーダリングで、Windows前から動いていたシステムで、ファンクションキーを駆使する代物でした。