コラム第792号:「クラウド環境におけるデジタルフォレンジックとは?」
第792号コラム:小山 覚 理事(NTTコミュニケーションズ株式会社 情報セキュリティ部 部長)
題:「クラウド環境におけるデジタルフォレンジックとは?」
今回のコラムでは、クラウド環境におけるデジタルフォレンジック(以下、クラウドフォレンジック)について触れてみたい。
クラウドフォレンジックは、今までのデジタルフォレンジックと比較して、事件が起こる前からの準備が重要になってくる。今までのデジタルフォレンジックは、不正や攻撃が行われた事後に、手元にあるHDD等の記憶媒体を解析して、いわば可能な範囲の情報をかき集めて、影響範囲を特定し、何が行われたか解明してきた。
コラム第790号:「国内の医療セキュリティの直近動向について」
第790号コラム:江原 悠介 理事(PwCあらた有限責任監査法人
システム・プロセス・アシュアランス部 ディレクター)
題:「国内の医療セキュリティの直近動向について」
2023年4月から、国内の医療セキュリティは法制化という大きな転換点を迎えることになった。
ひとつは、医療法施行規則14条2項において、医療機関は医療情報システムのサイバーセキュリティ対策を講じることが安全管理の一環として求められることになったことである。実務的な対応方針はいわゆる「3省2ガイドライン」に定められており、その遵守状況は医療法25条1項の立入検査の中でも確認されるものとし、厚生労働省から検査用のチェックリストも公開されている。