第458号コラム:手塚 悟 理事(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授)
題:「第4回慶應義塾大学サイバーセキュリティ研究センター行事『サイバーセキュリティ国際シンポジウム』について」

2015年8月に、慶應義塾大学は全塾研究センターとして「サイバーセキュリティ研究センター」を設立しました。その記念行事として、今年の2月29日(月)に開催したサイバーセキュリティ国際シンポジウムを、第405号コラム「『サイバーセキュリティ国際シンポジウム-重要インフラ対策とTOKYO2020に向けた戦略-』に参加して」にて紹介しました。さらに、第432号コラムでは、去年の11月に開催された「第3回慶應義塾大学サイバーセキュリティ研究センター行事『サイバーセキュリティ国際シンポジウム』について」を紹介しました。

今回のコラムでは、このシリーズ化の第4回目として、3月2日、3日の2日間に渡り、米国の笹川平和財団USAと共同でサイバーセキュリティ研究センターが開催したシンポジウムについて紹介します。

今回のシンポジウムのテーマは、「国際間サイバーセキュリティ『人財』のエコシステムへ向けて-『人材』から『人財』へ―」というもので、前回の第3号シンポジウムで設立した日米英の主要大学をメンバとしたサイバーセキュリティの国際版CoEであるInterNational Cyber Security Center of Excellence (INCS-CoE)が中心になって、本テーマについて議論し、今後の国際連携を検討しました。

また、米国の笹川平和財団USAが中心となって行ったセッションは、米国におけるサイバーセキュリティ人財のエコシステムについて、活発に議論がされました。

以下、INCS-CoEの内容について紹介します。
今回のシンポジウムに参加いただいた日米英の大学は以下の通りでした。
日本の大学:東大、九大、早大、東京電機大、情セ大、慶大
米国の大学:ハーバード大、MIT、CMU、UMBC、ノースイースタン大
英国の大学:ケンブリッジ大、インペリアル大、ロイヤル・ホロウェイ大、カーディフ大

INCS-CoEで検討したテーマは以下のようなものでした。
1. 研究
2. シンクタンク
3. 教育とトレーニング
具体的には、以下のような内容についてWGを設立することになりました。
WG1:Trust/Privacy/Cloud, IoT, Industrial Control System, Policy, Supply Chain
WG2:Information Exchange & Sharing, CERT/CSIRT/SOC
WG3:CTF(Capture the Flag), Faculty & Exchange
これらのWGに対しては、日米英の主要大学で「最強のタイガーチーム」を形成し検討することになりました。

以上のことより、今回の第4回サイバーセキュリティ国際シンポジウムは、「国際間サイバーセキュリティ『人財』のエコシステム」をどのように構築していくかについて、日米英の現在の取り組み状況を知るとともに、今後の国際連携の在り方等について考える大変良い機会になったと思っております。今後も、慶應義塾大学では「サイバーセキュリティ国際シンポジウム」をシリーズ化し開催して参りますので、多くの皆様が参加されることを期待しております。

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