コラム
第66号コラム「メディカル・フォレンジック・システムの展開」
吉崎 徳彦 氏 (KSオリンパス(株) 医療機器本部企画部MFSグループ)
メディカル・フォレンジック・システム(MFS)という動画ファイリングシステムを展開させていただいた状況に触れさせていただきます。医療機関では、患者への説明や研究のため、映像記録をDVDなどでデータを記録することが現在まで一般的であると考えています。
第65号コラム「日常生活の中のフォレンジック」
藤村 明子 氏 (NTT情報流通プラットフォーム研究所 情報セキュリティプロジェクト セキュリティ社会科学グループ)
今回は、フォレンジックの目的物の一つとしてのライフログを考える契機として、我々が日々の生活の中で何気なく残している記録と記憶について少し考えてみたい。
少し前のことになるが、”青木直己『幕末単身赴任 下級武士の食日記』生活人新書 日本放送出版協会”という本を読む機会があった。
幕末、紀州和歌山藩には酒井伴四郎という若い武士がいて
第64号コラム「DNA鑑定、ブラック・ボックス、信頼性」
林 紘一郎 氏 (情報セキュリティ大学院大学 学長)
足利事件においてDNA鑑定の信頼性が問われたことは、私たちフォレンジックに関心を持つ者にとって、貴重な研究材料になる。現代社会は数多くの技術に依存しているが、技術が高度化すれば、ブラック・ボックス化は不可避である。一般の人がその信頼度を判断することは難しく、専門家と呼ばれる人でさえ、時として盲信する恐れがある。そうならないためにはどうしたら良いか、を一緒に考えたい。
第63号コラム「個人情報保護法」
熊平 美香 氏 (財団法人クマヒラセキュリティ財団 専務理事)
個人情報保護法が施行されて今年で5年目になります。私は、情報セキュリティの啓発活動に20年間取り組んでまいりましたが、個人情報保護法が施行された2005年頃から、情報セキュリティに対する意識が高まり、積極的な取り組みが進みました。
第62号コラム「「コーポレート・ガバナンスとナレッジマネジメント」
伊藤 一泰 氏(株式会社インターセントラル 総務経理部長)
コーポレート・ガバナンス(企業統治)が日本でも意識され始めたのは、1990年代だといわれている。
2002年12月には、当時の東証社長の呼びかけで「上場会社コーポレート・ガバナンス委員会」が設置され、「上場会社コーポレート・ガバナンス原則」を取りまとめている。