第459号コラム「シンガポールにおけるデジタル・フォレンジックの近時の動き」
湯淺 墾道 理事(情報セキュリティ大学院大学 学長補佐、情報セキュリティ研究科 教授)
シンガポールは、インターポール(国際刑事警察機構)のIGCI(INTERPOL Global Complex for Innovation)を2015年に誘致するなど、サイバーセキュリティやデジタル・フォレンジックに関する世界的な拠点となることに力を入れていることでも有名である。インターポールのIGCIは、フランスに本部が置かれている事務総局の機能を補完する総局として位置づけられているが、シンガポール政府が敷地をインターポールに提供したものであり、総局長は日本の警察庁出身の中谷 昇 氏である。