コラム第949号:「法執行機関におけるAIの活用―カリフォルニア州SB524を参考に」
第949号コラム:尾崎 愛美 理事(筑波大学 ビジネスサイエンス系 准教授)
題:法執行機関におけるAIの活用―カリフォルニア州SB524を参考に
2025年10月、カリフォルニア州では、「法執行機関における人工知能の利用」(Law enforcement agencies: artificial intelligence, SB524)法が成立した。この法律は、生成AIを利用して作成された捜査報告書について、AI利用の明示や警察官による内容確認等を義務づけるものである。本法が制定された背景には、AI支援型捜査報告書の急速な普及が挙げられる。たとえば、Axon社のDraft Oneは、生成AIを活用して、警察官のボディカメラから得られた音声を文字起こしし、事件の経過を記述する報告書の草案を作成するものであり、警察官は、生成された文章を確認・修正して、最終的な報告書として提出することができるようになっている。
