第372号コラム「サイバー攻撃“騒動”の中でふと感じたこと」
第372号コラム:西川 徹矢 理事(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 顧問、笠原総合法律事務所 弁護士)
6月1日、日本年金機構から、125万人分の年金に関する個人情報が何者かによって奪われたとの報道が流れた。
この一報を聞いても、125万という数字に余り驚かなかった。2011年のソニーPSN情報漏洩事件の7700万件や、昨年7月のベネッセ社の2070万件(3000万件以上との説もある。)という数字に慣れたためか、仕事上直接関係はないが、常に視野に入っていた公的組織における事案であったにもかかわらずこのような第一印象しか持たなかった。
第371号コラム「標的型攻撃にどう対処するべきか」
第371号コラム:佐藤 慶浩 理事(日本ヒューレット・パッカード株式会社 個人情報保護対策室 室長)
企業や組織での情報セキュリティ対策で攻撃という言葉が使われる。これは、攻守に分かれてスポーツの試合などをする際の守備と攻撃の関係を、情報資産を保護する組織とそこへの侵害を試みる者の関係に見立てたものだ。たとえば、サッカーであれば、ゴールを守る側と攻める側がいるようなものだ。
スポーツの試合ともっとも異なる点は、スポーツは試合の情勢によって攻守は交代するものだが、情報セキュリティの攻守は交代することはなく、攻撃者は一方的に攻撃し、企業や組織はひたすら守るだけとなる。
