コラム第921号:「「AIリスク学」への思い」
第921号コラム:佐々木 良一 理事(東京電機大学 名誉教授 兼 同大学サイバーセキュリティ研究所 客員教授)
題:「AIリスク学」への思い
1.はじめに
先に、生成AIを含む「AIとセキュリティ」の関係を4つに分類し、それぞれに必要な対応策を提案した[1][2]。この整理自体は、今でもセキュリティ対策という観点から見ると、一定の有効性があると考えている。しかし「AIのリスク」というより広い視点で見ると、ハルシネーションのような技術的課題や、生成AIと著作権の問題といった社会的課題など、扱えていない領域が多く残っている。そこで、セキュリティリスクも含めた「トータルのリスク」をAIとの関係で体系的に整理することを試みてみた。
コラム第920号:「複雑化する重要インフラ規制」
第920号コラム:湯淺 墾道 理事(IDF副会長、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科長)
題:複雑化する重要インフラ規制
日本の官公庁の仕組みは複雑であり、権能や位置づけを正確に理解するのは難しい。たとえば内閣、内閣官房、内閣府の違いとそれぞれの法的な位置づけや権限を正確に説明できる人は決して多くはないだろう。委員会にもさまざまなものがあるが、原子力規制委員会のような3条委員会、国家公安委員会や公正取引委員会のように3条委員会と同様の権限を持ち内閣府設置法に基づき設置される委員会、8条委員会があり、その位置づけや構成、権限は異なっている。
官公庁の仕組みが複雑である分、規制権限の分配と行使についても単純ではなく、複数の権限がオーバーラップしていて権限間の優先度が明確に定められていない場合もある。
コラム第919号:「新年度のご挨拶:AIエージェントとデジタル・フォレンジック」
第919号コラム:上原 哲太郎 理事(IDF会長、立命館大学 情報理工学部 教授)
題:新年度のご挨拶:AIエージェントとデジタル・フォレンジック
2026年度が始まりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。年度が改まると様々な変化がありますが、IDFの活動領域に近いところでは今年度は能動的サイバー防御(ACD)の運用が始まること、またサプライチェーンセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)の運用開始というあたりが大きなトピックかなと思います。また、社会情勢で言えばAIがいよいよ多くの企業の業務に直接使われるような年になるだろうと考えています。IDFはおかげさまで23期を迎えましたが、このような社会情勢に対応してAIに関する分科会を立ち上げることになりました。詳しい内容は追って会員の皆様にお知らせしますが、是非とも積極的にご参加頂ければと思います。
