第263号コラム「理事就任のご挨拶とデジタル・フォレンジックとの出会い」
第263号コラム:手塚 悟 理事(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 教授)
題:「理事就任のご挨拶とデジタル・フォレンジックとの出会い」
去る5月21日開催のIDF第10期総会において、理事就任のご承認を賜りました手塚でございます。何卒よろしくお願い申し上げます。
今回のコラムを書くに当たり、どのようなテーマにするのかを考えておりましたところ、「デジタル・フォレンジック」に最初に本格的に出会った頃のことを思い出しました。あれは、確か2005年の春頃であったと思います。
当時「フォレンジック」という聞き慣れない言葉との未知との遭遇をしたわけですが、ファーストコンタクトをした場合には、全く避けて通るか、あるいは近寄ってじっくり調べてみるかのいずれかが人間の本能であると思います。当時の私は、情報セキュリティの分野で何か新しいものはないかとちょうど探しておりましたので、初めて聞いたフォレンジックという言葉に興味を抱きました。その上、フォレンジックの音の響きも私の脳裏には深く刻まれ、これは一体何なのだと非常に好奇心が湧いてきたのを記憶しております。
そこで、米国で既に使われているフォレンジックを調査するため、知識もあまりないままに、2006年2月頃海外出張に出かけました。記憶にある範囲で当時の米国の状況について述べたいと思います。
