第284号コラム「サイバーセキュリティと医療」
第284号コラム:中安 一幸 主査
(厚生労働省 政策統括官付情報政策担当参事官室 室長補佐、
北海道大学大学院 保健科学研究院 客員准教授)
題:「サイバーセキュリティと医療」
医療においてもICT化・ネットワーク化はそれなりの進捗があり、ようやくデータ利活用の道筋も見えてきつつある。それまで技師などのヒトの手を用いてなされてきた、各種の検体検査や画像検査などの自動化は比較的歴史も古く、また人体に侵襲を伴う治療そのものの電子化・自動化も、ここ近年めざましい進歩を遂げた。
これら高度化されたモダリティやアナライザの進化・発展がなければ、今日期待される治療水準は当然達せられてはいないだろうし、検査結果や治療の経過、結果を電子的にデータとして出力することも叶わず、そうすると、全ての指示・実施などの行為記録は紙面に記述されることとなり、高効率的なデータの利活用など到底望めない状況となる。
