第115号コラム「アクセス巡回の自動化プログラムと業務妨害罪」
第115号コラム: 石井 徹哉 理事(千葉大学大学院人文社会科学研究科社会科学専攻(法経学部兼務))
題:「アクセス巡回の自動化プログラムと業務妨害罪」
1 はじめに
librahack事件をご存じでしょうか。ある方が、岡崎市立中央図書館(通称Libra)の新着図書のページが使いづらいことから、自分専用のサイトを作ろうとして、phpスクリプトを使用して、新着図書ページから情報を取得しようとしたことに始まります。詳細は、御本人が作成された
最初は、マニュアルでテストし、その後自動的にスクリプトを動かすようにしたのですが、シリアルアクセスでおよそ毎秒1リクエストになるように設定していたそうです。しかし、実際には、図書館側のサーバが落ちる自体となり、スクリプトを作成し、動かしていた人が逮捕され、20日の勾留の後、不起訴(起訴猶予)処分とされたものです。
問題は、法的な問題、技術的な問題、あるいは、社会制度上の問題等が交錯しており、議論することが難しいのですが、刑法の側から見たちょっとした分析と本件が示した課題について若干の感想を述べてみたいと思います。
