第444号コラム「2016年デジタル・フォレンジック研究会の活動を振り返って」
第444号コラム:安冨 潔 副会長(慶應義塾大学 名誉教授、弁護士)
情報システム及び情報ネットワークが進展し、さまざまなモノがネットワークでつながり、大量の情報が収集・蓄積・利用され、人工知能による情報処理が普及していくことが今後の社会に想定されます。情報システム及び情報ネットワークに無謬はありません。可能な限りの安全対策を施した情報システム及び情報ネットワークが実装されなければならないでしょう。しかし、技術的な安全対策だけでは、サイバー社会の安全・安心を実現することはできません。そのためにデジタル・フォレンジックがどのような役割を果たすべきなのか、これは重要な課題のひとつといえるでしょう。
第443号コラム「サイバーの要素を取り込みグローバル化する犯罪」
第443号コラム:松本 隆 理事(SCSK株式会社 セキュリティサービス部 エバンジェリスト)
一部の読者からは異論が出るかもしれないが、一般論としてサイバー空間に国境はないというのは正しい。世界中の誰もが動画サイトやSNSなどを通じて、サイバー空間でコンテンツを発表することが可能だし、そのコンテンツの需要が高ければ、国や大陸、文化や宗教という枠を軽く超えて、世界中のありとあらゆる購読者に届けることができる。この到達力こそがサイバーの大きな要素であると思う。それではサイバーの要素を、ローカルな犯罪者が取り込むとどうなるのか。このところ世間をにぎわせているコンビニATM不正引き出し事件を例に考えると分かりやすい。
