第136回コラム「デジタル情報は信用できるか」
第136回コラム:小向 太郎 理事(株式会社情報通信総合研究所 法制度研究グループ 部長 兼 主席研究員/IDF「法務・監査」分科会主査)
題:「デジタル情報は信用できるか」
今年も終わりに近づいてきました。何かと気ぜわしくなってきたこの時期に、デジタル・ネットワークが潜在的に持っていた危険が一気に噴き出したように感じているのは、私だけではないでしょう。
警視庁の公安情報とおぼしき情報、尖閣諸島の海上保安庁巡視船と中国船籍漁船の衝突映像、そして、wikileaksにおける国際機密情報などが、相次いでインターネット上を席巻して、話題をさらっています。すべて、ネット発で話題になり既存のマスコミがあとから追いかけているということも、社会が新しいステージに進みつつあることを感じさせるところです。
そして、これらの影に隠れてあまり注目されなくなってしまいましたが、10月には、大阪地検特捜部の検事が証拠のフロッピーディスクに保存されたファイルの作成日付を改竄したとして逮捕されたことが、我が国の司法を揺るがす大事件となりました。
