第190号コラム「新しい年を迎えて」
第190号コラム:佐々木 良一 会長(東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 教授)
題:「新しい年を迎えて」
新しい年2012年を迎えました。2011年はまさに激動の年でした。「東日本大震災」は、大地震、津波、原子力発電所事故と連鎖的に発生し大きな被害を与え、今も「あけましておめでとう」等とは言いにくいような爪痕を残しています。
セキュリティ関係でもいろいろなことがありました。新しいタイプの攻撃が広がり、従来の対策では守りきれないような状況になってきています。このため、ネットワーク関連のログを保存し利用するネットワーク・フォレンジックの重要性が認識されるとともに、サーバなどのログとの相互関連を早急に確認できるシステムの必要性も増大してきています。また、従来のデジタル・フォレンジックがいよいよ実用段階に入ったなというのを強く感じます。個人情報の漏えいに関連して漏洩事実や漏洩経路を明確化するために民間でも専門業者に依頼してデジタル・フォレンジックを適用する機会が増えてきているように思います。さらに、デジタル・フォレンジックの専門家でない情報セキュリティ技術者がデジタル・フォレンジックに興味を持ちはじめ、昨年9月に「デジタル・フォレンジック製品&トレーニング概要説明会」を実施したところ多くの方々に参加いただきました。
